自己修復ポリマー
2018-07-05 14:58:32

未来のテクノロジー!自己修復ポリマーがもたらす可能性について

自己修復ポリマーがもたらす新たな未来



現代のテクノロジーは、私たちの生活を日々革新しています。その中でも、自己修復材料は特に注目を浴びており、スマートフォンや自動車の傷が自然に治るという未来を見据えた技術です。これまでも細かい傷を物理的に修復する方法は存在しましたが、切れたものを元通りにつなげる「化学的な自己修復」が可能になったのです。この新しい技術を解明し、実用化に向けた研究を進めているのが、大阪大学大学院の原田明特任教授を中心とするチームです。

画期的な研究



大阪大学の研究によると、彼らはナノレベルの分子を用いた「化学的な自己修復」を実現しました。具体的には、シクロデキストリン(CD)という分子を利用して、切断された面を接着し、元の強度を取り戻すことが可能になったのです。通常の分子は簡単には結びついたり、外れたりできませんが、CDはその内側にゲスト分子を包み込む特性を持っています。この特性を利用することで、自己修復ポリマーは新しい用途の可能性を広げています。

展示イベントの詳細



この自己修復ポリマーに関する情報を広めるために、大阪大学は「切れてもつながる自己修復材料」というテーマで展示会を開催します。期間は7月2日から8月10日まで、東京都千代田区の文部科学省2階エントランスで行われます。展示内容には、自己修復ポリマーの仕組みや特長を紹介するパネルや模型が含まれ、参加者は実際にポリマーを触って切ったりくっつけたりする体験もできます。体験イベントは7月2日、8月1日、2日、10日の各日、午前10時から午後4時まで行われます。

多彩な応用可能性



自己修復ポリマーは、ただの素材に留まらず、医療や日常生活のさまざまな分野で応用が期待されています。医療研修用の3D臓器モデルやクッション材、玩具としても利用可能で、特にその耐久性や伸縮性が際立ちます。例えば、カッターに突き刺しても破れない特性を持ち、10倍以上に伸びることが可能です。このような特長から、多くの商業製品において実用化の可能性が高まっています。

今後の展望



この研究は今後の材料科学において新たな展開を迎える大きな一歩です。自己修復ポリマーが広まれば、物を長持ちさせることだけでなく、環境への配慮も促進されるでしょう。材料が壊れたとしても、新しいものに取り替える代わりに修復できる時代が、近い未来に訪れるのかもしれません。この技術に関するさらなる研究が進むことに期待が寄せられます。

興味がある方は、ぜひ展示会に足を運び、自己修復ポリマーの新たな可能性を体験してみてください。

会社情報

会社名
国立大学法人大阪大学
住所
大阪府吹田市山田丘1-1
電話番号
06-6877-5111

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