2026年1月16日と21日、一般社団法人ふくしま海と緑のプロジェクトが主催する出前授業プロジェクトが福島県の会津若松ザべリオ学園小学校と福島大学附属小学校で実施されました。この取り組みでは、小学5・6年生を対象に、次世代へ「福島の海」を引き継ぐことを目的としています。
本プロジェクトは、海を通じて人同士を結びつけ、幼い世代に福島の豊かな海の環境を伝えることを重要視しています。その一環として、福島大学から5名の学生が企画に参加し、自らの学びを基に出前授業を行うこととなりました。
まず、事前学習の一環として、学生たちは福島の海に関する調査を行い、特に「常磐もの」という地元魚種について深く学びました。授業内容の決定にあたっては、文献調査や意見交換を重ね、有名なさかな芸人のハットリさんが特別にサポート役として研修に同行しました。
現地研修は2日間にわたって行われました。1日目は相馬市を訪れ、仲買・加工業を営む中澤水産から流通システムの重要性について学び、さらに福島県水産資源研究所では持続可能な漁業に向けた取り組みを実地で確認しました。漁業資源の管理方法やトラフグの養殖に関する知識を得るなかで、学生たちは実際に漁業者から生の声を聞き、福島の海の現状をより具体的に理解することができました。特に、昼食には地元の特産であるトラフグ料理も味わい、食を通じた海の価値を実感しました。
2日目は、いわき市で縄文干しの名産地である丸源水産食品を見学し、加工工程が地元の水産資源にどのように寄与しているかを学びました。また、福島県水産海洋研究センターでは海洋環境の変化が漁業に与える影響について知識を深め、さらには上野台豊商店で地域の魚を使った料理を体験しました。
出前授業自体は、実践的な研修を経て行われ、会津若松ザべリオ学園小学校では6年生を対象に、福島の海や地元の魚種の意義をわかりやすく教えました。学生たちはクイズ形式で児童の興味を引く工夫を凝らし、ハットリさんも生き生きとした話し方で場を盛り上げました。さらには、福島の海の価値を周囲に広めるためのアイデアを学生たちに求め、積極的な意見交換の場を設けました。
参加した子どもたちからは、「新しい魚を知ることができて興味が湧いた」「実際に食べたい魚ができた」といった声が寄せられ、学びを実践に結びつけたいという意欲が伺えました。このプロジェクトが、福島の海の重要性を未来の世代に引き継ぐ一助となれるよう期待されています。
一般社団法人ふくしま海と緑のプロジェクトでは、福島の海を未来に残すための活動を継続的に行い、地域の意識向上を図っています。その一環として、このように県民が参加するイベントを推進し、環境保全にも貢献していきます。