KDDIテクノロジー、新たな観光体験を提供するスマートグラスを発表
KDDIが提供する「auビジュアルガイド」は、近年の観光体験を革新するための重要な要素となっています。このスマートグラスは、博物館や美術館の音声ガイドに加えて、映像でも展示物を解説する機能を持ち、観光地でも利用されることで新たな価値を提供しています。視覚と聴覚を融合させたこの技術は、観光客により深い理解と興味を促すものとなっています。
リアルタイムコミュニケーションの実現
これまでの「auビジュアルガイド」は制作済みのコンテンツのみを配信していましたが、今回新たに導入されたビデオ通話機能によって、遠隔からリアルタイムでのコミュニケーションが可能になりました。観光名所にいる利用者の視界を把握しながら、オペレーターが的確なアドバイスや情報を提供できるため、まるで現地のガイドが同行しているかのような体験が実現しています。
この機能により、観光地現地にガイドが同行せずとも、遠く離れた場所からでも観光情報を提供することが可能です。新型コロナウイルス感染症の影響で人手不足に直面している観光業界においても、この技術は大いに役立つことが期待されています。
技術開発の詳細とフレンドリーな機能
KDDIテクノロジーは、「auビジュアルガイド リアルタイム」において、特に以下の3つの機能を開発しました。
1.
コンテンツダウンロード機能: イベントごとに収集された制作済みのコンテンツをCMSサーバーから簡単にダウンロードし、端末内に保存できる便利な機能です。
2.
複数コンテンツ再生機能: 2D動画やボリュメトリックビデオ、3Dモデルなど様々な映像コンテンツを再生できる機能を備えており、観光体験にさらなる深みを加えます。
3.
ビデオ通話機能: オペレーターとの映像通話が可能で、リアルタイムの双方向コミュニケーションが行えます。
これらの機能によって、観光客はより多面的な情報を受け取り、視覚的にも刺激を受けることができるのです。
城崎温泉での実証実験
新たに導入された「auビジュアルガイド リアルタイム」は、2022年11月10日から23日まで城崎温泉エリアで実施される実証実験でも活用されます。この実験では、全但バスのバスガイドがオンラインで観光案内を行い、訪れる人々に城崎温泉の10カ所を映像で紹介します。この取り組みによって、観光客の満足度向上に貢献するとともに、ガイドの負担軽減も期待されています。
新しい技術の未来
KDDIテクノロジーは、その豊富なノウハウを活かして、XRやAIソリューションの開発にも力を入れています。観光産業だけでなく、様々な分野での技術革新を通して、社会のさまざまな問題解決に寄与することを目指しています。これからの観光体験は、このような技術によって、ますます多様で魅力的なものになっていくでしょう。
さらに詳しい情報は、
KDDIの公式サイトをご覧ください。