ヴィストBAJがiFデザインアワード2021受賞!
日本のコントラクト家具業界で注目の存在、ヴィストBAJが2021年のiFデザインアワードを受賞しました。このアワードは、ドイツのハノーバー工業デザイン協会主催の国際的なデザイン賞で、今年は52カ国・地域から約10,000件もの応募が集まりました。ヴィストBAJは、過去にも2019年のグッドデザイン賞を受賞しており、再びそのデザインの実力が評価されることとなりました。
あらゆる要素を考慮した優れたデザイン
ヴィストは、京都工芸繊維大学の製品デザイン計画研究室との連携と、相合家具製作所の3年間の協力を経て誕生しました。この新しいデザインのチェアは、「薄さ」と「軽量性」をテーマとして開発されています。特に、特徴的なものとして上部のモールドウレタンとアルミレッグの導入があり、デザイン性と機能性の両立を果たしています。
伝統的な日本のコントラクト家具市場では、コストや頑丈さを重視するあまり、デザインや座り心地が損なわれがちです。この課題を解決するために、ヴィストBAJは、デザイン性と快適性を極限まで追求した椅子を目指しました。
デザイン検証と強度試験の徹底
製品開発においては、相合家具製作所のデザインラボにて、試作モデルのデザイン検証や強度試験が行われました。企業が保有する5軸のマシニングセンターを用いて、発泡スチロールから原寸モデルが削り出され、その際にリファインされたデザインの検証が行われました。
背もたれに関しては、座る時には少し反発するような機構が仕込まれており、体に合わせて優しくフィットします。さらに、張り方にも工夫があり、通常の椅子張りでは用いないコンシールファスナーを採用することで、ファスナーが目立たないデザインを実現し、全体の美しさを損なわないよう注力しました。
相合家具製作所の挑戦
相合家具製作所は1961年に大阪で設立されたコントラクト家具メーカーで、企業理念として「SFIDA(挑戦)」を掲げています。京都工芸繊維大学との産学連携を強化しているだけでなく、クリエイティブ集団grafともコラボレーションを実施。また、2015年には有名な建築家・隈研吾氏が設計した自社のデザイン研究所、Design Laboを三重県伊賀市に開設し、業界のリーディングカンパニーとして常に新しい挑戦を続けています。
詳細情報
デザインと機能の両立を目指し、歴史ある企業が新たな一歩を踏み出したこの受賞は、今後の家具デザインの基準を変えていくことでしょう。ヴィストBAJの挑戦から目が離せません!