2025年に東京で開催されるワールド・オーシャン・サミットの概要
2025年3月12日と13日の2日間、東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテルで「第12回ワールド・オーシャン・サミット」が開催されます。主催は英エコノミスト・グループの社会変革事業「エコノミスト・インパクト」で、日本財団がオフィシャルホストとして共催します。興味深いことに、今回のサミットは日本で初めての開催であり、世界各国から145名以上の専門家やリーダーが集結します。
サミットの目的
このサミットの主な目的は、持続可能な海洋経済の推進です。世界中の政策決定者、ビジネスリーダー、科学者、技術者、NGO、投資家が集まり、海洋環境を保護しながら経済成長を如何に実現するかを深く考察します。その中で、国連の持続可能な開発目標(SDGs)14、「海の豊かさを守ろう」の2030年目標達成に向けた新たな戦略や解決策を見つけるためのプラットフォームを提供します。
日本の海洋環境と経済の重要性
日本は、14,000以上の島々と34万7,000kmの海岸線を鼓舞する海洋国家として、海洋資源を活用した経済活動を展開しています。そのため、2030年には海洋関連経済が28兆円に拡大する見込みです。東京で開催されるこのサミットによって、日本の豊かな海洋文化や歴史的知見が生かされ、アジア地域の参加者が国際的な海洋コミュニティと連携するための重要な機会となるでしょう。
幅広いテーマを議論
第12回のサミットでは、海運業の脱炭素化、ブルーフード、海洋ファイナンス、海洋汚染対策、再生可能エネルギーに関する持続可能性など、様々なテーマが議論されます。60を超えるセミナーが予定されており、145名以上の登壇者がパネルディスカッションを通じて、最新情報や解決策に向けたアイデアを共有します。また、「How to」ワークショップでは、参加者が具体的な行動計画を作成し、解決策について意見を交わす機会が設けられます。
ハイレベルな登壇者
注目すべきは、国連事務総長特使(海洋担当)のピーター・トムソン氏や国際自然保護連合(IUCN)、セーシェル、グレナダ、台湾、韓国の政府代表者など、国際的に名の知れた登壇者が参加することです。日本からは、商船三井、みずほフィナンシャルグループ、日本財団などのトップリーダーが登場します。
注目のプログラム
サミットの第一日目には、持続可能な海洋経済における自然の重要性やゼロエミッション船舶に向けた新たな動き、ブルーフードの未来に関するセッションが目白押しです。また、2日目には、海洋の30%を保護する「30by30」についての議論や、プラスチック汚染に関する国際的な条約の進展についても触れられます。
参加方法
このイベントへの参加希望者は、公式サイトから事前登録が必要です。参加費用は1299米ドル(税別)からとなっており、世界中から多くの参加者が見込まれています。日本における海洋経済に関する重要な議論が行われるこのサミットを通じて、参加者や登壇者たちが新たな相乗効果を生み出し、持続可能な海洋経済の実現に向けた具体的なステップを踏み出すことに期待が寄せられています。