小児がん患児のための新たな支援策
Enuma Japan合同会社が、家庭学習アプリ『トド英語』と『トドさんすう』を無償で提供する取り組みを発表しました。これは、小児がんを患う子どもたちとその家族を支援する公益財団法人ゴールドリボン・ネットワークとの連携によるもので、両者の強い想いが結実した結果です。
提供の背景
小児がんの治療中は、子どもたちが学校に通えず、学ぶ機会が減少しがちです。そのため、子どもたちは学習の遅れや孤立感を感じることが多く、家庭学習の重要性が高まっています。今回の取り組みは、そうした課題を解決するために生まれました。
Enuma Japanは、世帯ごとに最大2名まで登録できる200アカウントを提供し、対象は12歳以下で小児がんを患う子どもたちに焦点を当てています。また、提供には終了期限が設けられていないため、継続的にサポートが行われる予定です。
アプリの魅力
『トド英語』と『トドさんすう』は、楽しいゲーム形式で学べる家庭学習アプリです。タブレットやスマートフォンを使い、病室や家庭など、どんな場所でもアクセス可能です。誰でも利用できる短時間での学習体験が特徴で、特に子どもたちの興味を引く工夫が施されています。
オフラインでの利用も可能
オフライン利用ができるため、治療待ちの時間や移動中も学び続けられます。このような環境は、学習機会が奪われがちな小児がん患児にとって大きな支えとなります。また、保護者からは自宅療養中に子どもが取り組めるアプリが早く知っていればといった声も多く、ニーズの高さが示されています。
未来のための支援
Enuma Japanの事業本部長である趙南薫氏は、「病気の中でも教育への希望を大切にされている家庭に心から敬意を表します」と述べ、アプリが子どもたちに楽しく学ぶ機会を提供できることを期待しています。「わかるって楽しい」と感じてもらえる体験を通じて、子どもたちの未来に繋がる自信を育んでいきたいとの思いも表明しました。
ゴールドリボン・ネットワークとは
子どもたちの生活の質を向上させるため、2008年に設立されたゴールドリボン・ネットワークは、子どもが安心して生活できる社会の創造を目指しています。小児がん患児を支援する活動は多岐にわたり、治療から就学にいたるまで全ての過程をサポートしています。
まとめ
今回の取り組みによって、小児がんを患う子どもたちが少しでも心豊かに、楽しく学んでもらえる環境が提供されることを強く期待しています。教育の力で未来の希望を育てるこの活動は、社会全体で支えていくべきとても意義深いものです。