エコファッションの新星『SHEMM』が描く持続可能な未来とは
近年、環境問題への関心が高まり、多くのアパレルブランドが持続可能なビジネスモデルにシフトしています。そんな中で注目を集めるのが、『SHEMM(シェム)』という新進気鋭のアパレルブランドです。2023年9月に設立されたこのブランドは、東京都港区赤坂に本社を構え、代表取締役は本橋泰一郎氏。SHEMMの目標は、サステナブルな未来を実現することにあり、グローバルな視点で持続可能なファッションのスタンダードを確立しようと取り組んでいます。
Jクレジットの活用
SHEMMが特に注目される理由の一つは、Jクレジットを活用している点です。Jクレジットとは、日本の環境省が主導する温室効果ガスの削減量をクレジットとして認証する制度です。この制度を利用することで、企業は自らの削減努力を可視化し、他の企業とも取り引きが可能になります。SHEMMは、服作りや撮影、商品配送などから排出されるCO2の約50%をオフセットするために、このクレジットを取得しました。
SHEMMの取り組み
SHEMMの取り組みは大きく3つに分かれます。
1.
排出量の算出
服作りや製造工程のエネルギー、撮影現場での電力消費、商品の配送にかかる燃料消費まで、細かくCO2排出量を算出し、具体的な削減目標を設定します。
2.
Jクレジットの購入
算出された排出量をオフセットするため、信頼性の高いプロジェクトから必要な量のJクレジットを選定して購入。透明性を担保し、確実にCO2削減に寄与するシステムを構築しています。
3.
オフセットの実施
購入したクレジットを使って、実際にCO2排出量をオフセットするプロセスを実行。環境改善に役立っているか確認しつつ、企業の社会的責任を果たし、より良い未来の構築に寄与しています。
未来の展望
SHEMMの目指す未来には、多くの計画が詰まっています。2023年の設立以来、持続可能なビジネスモデルを実現し、2025年にはパリに実店舗をオープンすると発表。新店舗はSHEMMの革新的なビジョンを象徴し、再生可能な素材を使用して次世代に優しい選択肢を提供します。また、グローバルECプラットフォームの強化を進めることで、世界中の消費者にアクセス可能な持続可能なファッションを広げる予定です。
さらに、SHEMMはバングラデシュでの再生可能エネルギーの普及と教育プログラムの提供に注力し、持続可能な地域社会の発展を支援しています。こうした取り組みにより、地球環境へのポジティブな影響を追求する姿勢を持つ彼らは、持続可能なファッションのリーダーとしての地位を確立しています。
代表の意気込み
本橋氏は、「環境を考えたファッションブランドとしての存在価値を高めることが我々の願いです。ユニフォームデザインも行い、業種を越えてグローバルに展開していくSHEMMにご期待ください」とコメントしています。環境保護に対する密接な関与が彼らのブランド哲学の根底にあり、それを支える多様なプロジェクトが進行中です。
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