ひらのまりが創作の新たな場「美譚くらぶ」を設立
根來継ぎの作家、ひらのまりが大阪に新たなサロン「美譚くらぶ」を設立しました。このサロンは、作家と鑑賞者が作品を通じて時間を共有し、作品の奥深さや作者の内面を理解するための場として機能します。ひらのまりが自身の創作過程を公開し、参加者と共にその瞬間を共有することにより、鑑賞者は単なる受動的な存在から、積極的な美術文化の担い手へと変わることができます。
ひらのまりのサロンには、二つの重要な目的があります。一つは、作品鑑賞の際に作者の思想をより深く理解する機会を提供することです。これにより、参加者は作品が生まれる過程を体感し、作者の感情や思考を感じることができます。ひらのまりの言葉を借りれば、「作品は作者の内面から生まれます。その思いを理解することで、作品はより深く意味を持つようになります。」
もう一つの目的は、根來継ぎを支えるための漆の生産と、技術者に対する環境の整備です。昨今、日本の漆の国産生産量は激減しており、外国からの輸入品に依存する状況です。しかし、根來継ぎにおいては国産漆の使用が前提となっているため、その育成が必須課題となっているのです。国産漆の作付けが進むことで、根來継ぎだけでなく、日本の美術全般に利益をもたらすことが期待されています。
ひらのまりは、参加者の会費によって獲得される資金が、伝統技術の継承と美術環境の確保に貢献すると考えています。サロンに参加することは、参加者自身の作品との関係を強化するだけでなく、日本の文化を支える手段にもなるのです。
美譚くらぶの特典
会員になることで得られる特典も魅力的です。サロンは年二回の特別イベント、年四回の茶会、限定商品購入権など、多くの特典を用意しています。会費は通常会員と特別会員のプランがあり、それぞれの会員に違った特典が用意されています。
- - 通常会員(3ヶ月):1,650円
- - 特別会員(3ヶ月):33,000円
参加することにより、自らのアート体験をより豊かなものにし、同時に日本の伝統技術を強化する手助けにもなるのです。
共同企画展「邂逅-根來と縄文-」
2025年1月には、ひらのまりと財津拓也による共同企画展が大阪で開催されます。この展覧会では、日本の美術史を遡り、縄文時代から現在に至るまでのアートの進化を探ります。特に『美譚くらぶ』の会員には、特別なプレゼントとして「ひらのまり ステッカーセット」が配布されるなど、参加する意義が増しています。
企画展の概要
- - 会期:2025年1月10日(金)~1月13日(月)
- - 場所:MUMEI gallery, 大阪市西区靱本町1-16-5 West Side Hommachi 3F
このように、「美譚くらぶ」とひらのまりの取り組みは、日本の伝統文化の振興や技術の継承に貢献しています。サロンへの参加を通じて、私たちもその一部となり、美術と伝統技術の未来を支えましょう。
お問い合わせ
新規会員登録や詳細情報については、公式サイトをチェックしてください。お問い合わせ先はファンクラブ運営会社のFanicon、または一般社団法人根來継文化機構の広報部までお寄せください。