Paola Lentiとnendoの新たなコラボレーション
2024年10月18日から27日まで、東京では「Designart Tokyo 2024」が開催されます。このイベントに合わせ、Paola Lenti Tokyoでは新たな展示「Hana-arashi 花嵐」が行われます。このコレクションは、デザインスタジオnendoとPaola Lentiのコラボレーションにより形づくられたもので、日本初公開の機会となります。
「Hana-arashi」は、Paola Lentiが推進する「Mottainai」プロジェクトの第二章として位置付けられています。「Mottainai」という言葉は、日本の文化を反映したもので、廃棄物を美しいものに変えるという考え方です。このプロジェクトを通じて、過剰に生産された素材に存在価値を与え、新たなプロダクトとして生まれ変わらせようとしています。
Marisファブリックが生む新たな価値
「Hana-arashi」コレクションには、Paola Lenti自社開発の「Maris」ファブリックが使用されています。このファブリックは、100%リサイクル可能なポリプロピレン素材で、防水性を持ちながら180色のカラーバリエーションが特徴です。自社で開発されたメッシュ素材は、素材の融点が低いため、複雑な形状を作ることが可能です。
nendoはこのファブリックを利用し、武士の甲冑からインスパイアを受けたデザインを取り入れています。その結果、ランプやアームチェア、サイドテーブルなど、多様なプロダクトが誕生しました。
言葉の美しさをデザインで表現
コレクションの名前「Hana-arashi」は、桜の花びらが風に舞う様子を詩的に表現したもの。nendoの佐藤オオキ氏は、「Hana-arashi」を通じて、日本的な美の一側面を具現化しました。このプロジェクトにより、環境への配慮とデザインの新たな可能性が融合し、持続可能な未来を見据えた成果が示されています。
インスタレーションの魅力
Paola Lenti Tokyoのフラッグシップストアでは、空に舞う花びらを象徴するインスタレーションが設置され、その動きが繊細に描かれています。この展示は、Paola Lentiがキュレーションしており、来場者が視覚的に楽しめる空間が演出されています。
CEOのAnna Lenti氏は、日本市場に対する理解を示し、持続可能なデザインの追求が自然環境と社会への配慮を伴っていることを強調しています。日本は環境の持続性において、非常に進んだ国であり、Paola Lentiにとっても重要な市場として位置付けられています。
展示の詳細
Hana-arashi展は、10月18日から11月16日までの間、Paola Lenti Tokyoにて行われます。初日の10月18日から27日までは、特別営業として毎日11:00から18:00までオープンしています。28日以降は通常営業に戻り、日曜日と祝日は定休となります。
この機会に、Paola Lentiとnendoの挑戦を通じて、持続可能なデザインの世界とその美しさを感じてみてはいかがでしょうか。