JFAファーデザインコンテスト2017
2017-12-18 15:49:14
第16回 JFAファーデザインコンテスト2017 受賞者発表とそのメッセージ
第16回 JFAファーデザインコンテスト2017の結果
今年のJFAファーデザインコンテストは「活かそう自然からの贈り物」というテーマのもと、多くのクリエイターたちから応募がありました。2,217点という応募数の中から、第一次審査を通過した20点のデザインが作品化され、最終的にグランプリを含む各賞が選出されました。
コンテストの狙い
このコンテストは、毛皮の新しい可能性を探るだけでなく、若手デザイナーの発掘や育成を目的としています。優れた技術を持つ協会加盟企業と、新たな才能を結びつけることに重点を置いており、この取り組みを国民経済や文化の向上にも寄与するよう進められています。
受賞作品詳細
グランプリ
近藤雄元さん(名古屋ファッション専門学校)の作品は、近未来的なSF映画をテーマにしています。作品は科学技術と自然の共存の重要性を強調しており、ファーの特性を美しく活かしています。審査員からは、新しい毛皮の活用法が期待されるとの高評価を得ました。
サガ・ファー賞
森岡祐衣さん(大阪モード学園)は、カジュアルでストリート感を取り入れた作品を提案しました。この作品は、より身近にファーを感じられることを目指しています。
アメリカン・レジェンド賞
原田一輝さん(杉野服飾大学)は、ベルリンの壁をテーマに、崩壊した壁に込められた人々の思いを毛皮で表現しました。作品には未来への希望が込められています。
NAFA賞
小野大樹さん(大阪モード学園)の作品は、現在の世の中の不協和音に異議を唱えるもので、観る人に強いメッセージを伝えています。
コペンハーゲン・ファー賞
坪井茜さん(文化服装学院)は、赤ちゃんが生まれたときに初めて身につけるベビードレスが持つ優しさと温かさを表現しました。この作品は、愛情を次世代に伝える大切さを訴えています。
HKFF賞
伊藤香苗さん(名古屋モード学園)は、画家グスタフ・クリムトの名作「接吻」からインスパイアを受け、自然の躍動感を感じさせる形態を取り入れました。
審査員の声
審査員からは、作品の全体的なクオリティの高さや、毛皮の持つ力強さが再認識されたとのコメントが寄せられました。これは参加者たちが持つクリエイティビティの高さを表しています。特に、AI技術や近未来テーマを取り入れた作品が評価されました。
JFAについて
日本毛皮協会(JFA)は1950年に設立された団体で、毛皮産業の健全な発展に向けて情報の提供や調査研究を行っています。コンテストは、未来のファーファッション業界を担う人材を育成する場ともなっています。
過去の受賞者の活躍
昨年の入賞者たちも各自の才能を生かし、今後のさらなる活躍が期待されています。特にアジアの舞台での受賞歴を持つ者もおり、世界でのチャンスを掴む手助けとなっています。
今後のイベント情報
第16回 JFAファーデザインコンテストは、2017年11月22日に時事通信ホールで行われ、多くの注目を集めました。今後もこのようなイベントを通じて、若い才能と伝統的な技術が融合した新しいファッション文化の創造が進んでいくでしょう。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人日本毛皮協会
- 住所
- 東京都中央区日本橋茅場町2-8-7茅場町サウスビル7階
- 電話番号
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