小山中央診療所に新たなAIエージェント「AIさくらさん」が導入

小山中央診療所に導入されたAIエージェント「AIさくらさん」

2025年4月17日、小山中央診療所に人工知能（AI）を活用した新たな受付エージェント「AIさくらさん」が登場します。この導入により、クリニックの受付業務が効率化され、より丁寧かつスムーズな患者対応が期待されています。

地域に根ざした小山中央診療所の役割

小山中央診療所は、東京都品川区の武蔵小山駅近くに位置し、内科・消化器内科を中心に地域密着型の医療サービスを提供しています。「かかりつけ医」として、幅広い世代の患者に対し、親身で丁寧な医療を心がけています。この姿勢が、地域住民の健康を支える重要な要素となっているのです。

DX化の必要性とAIの導入

最近になり、受付スタッフには来院者への対応に加え、電話応対や事務作業も求められるため、その業務負担が増大していました。特に多かったのが、病院に関する質問や診療所に導入されたアプリの操作方法に関する問い合わせです。これらに追われることで、より重要な業務に集中できない現状がありました。

この課題を解決するために、AIさくらさんの導入が決定しました。AIが定型的な質問や案内を担当することで、スタッフは重要な業務に集中できる環境を整えることができます。

AIさくらさんの機能と運用

AIさくらさんは、受付に設置され、主に次のような業務を担当します。

- 診療時間や健康診断に関する案内
- 近隣の病院、クリニック、薬局の情報提供
- 予約アプリのインストール方法や操作手順
- 視覚的な説明を提供する案内動画

このAIエージェントは、まるで人間の受付スタッフの一員のように振る舞い、患者一人ひとりに丁寧に案内を行います。生成AIの技術を活かすことで、患者の気持ちや状況に応じた自然な会話が実現され、「ちょっと聞きたい」「不安だ」といった気持ちにも寄り添ってくれるのです。

医療とテクノロジーの未来

小山中央診療所は、最新の技術を積極的に導入し、医療現場の効率化と患者サービスの向上を目指しています。AIさくらさんの導入を皮切りに、今後もデジタル技術を活用したさまざまな取り組みが計画されています。これにより、医療従事者は専門的な業務に専念でき、患者にとっても安心できる医療環境が提供されるでしょう。

AIさくらさんの技術的背景

AIさくらさんは、株式会社ティファナ・ドットコムによって開発されたAIシステムです。多様なAI技術をコンポーネントとして組み込むことで実現されたこのシステムは、使用者が特別な手続きを行うことなく利用できるのが特長です。これまで多くの企業がこのシステムを導入し、駅や商業施設など様々な場面でのAI接遇を実現しています。

会社の成り立ちとビジョン

株式会社ティファナ・ドットコムは、2000年に設立され、「WebとAIの力で世の中を笑顔にする」という理念のもと、企業や自治体のDX推進をサポートしています。医療分野においても、その知識と経験を活かし、AIさくらさんをリリース。現在では、多くの企業や自治体で導入され、デジタル時代の医療現場をサポートしています。

AIさくらさんの導入により、小山中央診療所は今後の医療における新たなステージを迎え、地域医療に革新をもたらすことでしょう。AIが提供するスムーズで温かみのある診療体制が、多くの患者を支える存在となることを期待しています。