東京建物グループがラクビルTeXを導入
東京建物株式会社が運営する14棟のビルに、導入が決定したビル管理DXツール「ラクビルTeX」。この取り組みは、ラクビル株式会社が提供するテナント業務効率化ツールを活用し、ビル管理における全体の向上を目指しています。
ラクビルTeXとは
ラクビルTeXは、ビル管理業務を行うプロパティマネジメント会社やビルオーナー向けに設計されたSaaS型のサービスです。事業用不動産の運営を効率化し、テナントとのコミュニケーションを円滑にすることができるツールです。特にテナント企業とのやり取りや、トラブル対応、点検の日程調整など、多岐にわたる業務を簡素化し、業務効率を上げることが期待されています。
導入の背景
東京建物グループでは、2025年6月からラクビルTeXのトライアルを行い、その成果が検証された結果、導入を決定しました。これにより、ビル業務の効率が大幅に向上すると同時に、テナントの満足度も確認されています。
東京建物の担当者は、「ハード面の充実だけでなく、ソフト面でも価値を提供することが求められている」と述べ、ラクビルTeXの導入がその一環であることを強調しています。テナントの利便性を高めることで、運営課題の解決につなげる考えです。
ラクビル株式会社の代表取締役、大内健太郎氏も、「東京建物グループでの導入に感謝を述べ、テナントの満足度向上に繋がるシステム開発に尽力する」とのコメントを寄せています。
業務効率化への取り組み
ラクビルTeXがビル管理業務において解決を図る課題の一つは、人手不足の問題です。ビル管理業界での深刻な人手不足を受けて、業務を効率化し、管理業務の負担を軽減する役割を果たします。
具体的には、物件運営者が利用するツール、テナント向けポータルサイト、LINEアカウントなどを通じて、館内連絡やフロー管理が一元化されます。この仕組みを通じて、ビル運営者間やテナント企業とのコミュニケーションがスムーズに行えるようになり、業務負担が軽減されるのです。
また、ラクビルTeXでは、ビル管理業務に必要なデータをシステムとして適切に管理し、運営の属人化を避けることも可能です。これにより、経営の効率化と従業員の負担軽減が図られると共に、業務の質が高まることが期待されています。
今後の展開
ラクビルTeXは、すでに70物件以上で契約が進んでおり、各種機能の充実を図ると共に、さらに多くのビルでの導入を進めていく計画です。大手PM・BM会社が求める要件に応えることで、市場でのさらなるシェア拡大を目指しています。
東京建物グループは、今後のビル管理業務のデジタル化を進め、テナント企業とのより良い関係構築を図っていく方針です。ラクビルTeXの導入によって、未来のビル管理がどのように変革されていくのか、その動向から目が離せません。