メザニンファンド初のグリーンファイナンス・フレームワークが策定

メザニンファンド初のグリーンファイナンス・フレームワーク策定

新たな挑戦としてのフレームワーク

2025年4月18日、ダイヤモンド・リアルティ・マネジメント株式会社が革新的な一歩を踏み出しました。国内初となる「メザニンファンド向けグリーンファイナンス・フレームワーク」の策定が発表され、環境への配慮を持った資金調達のアプローチが注目されています。このフレームワークは、メザニンファンドの資金が環境改善に寄与することを目的としており、具体的には投資するプロジェクトの選定や評価、資金の管理、そして報告に至るまでの一連のプロセスを明確に定めています。

区別において、株式会社日本格付研究所（JCR）からは最上位の評価「Green 1(F)」が付与されています。このことは、メザニンファンドとの関連で、環境への配慮が高まる中での重要なステップとなるでしょう。

サステナビリティへの長期的な取り組み

ダイヤモンド・リアルティ・マネジメントは、2020年にサステナビリティ方針を制定し、持続可能な成長と環境保全を重要な課題として掲げています。「不動産運用市場の持続的発展」と「持続可能な社会の実現」を目指し、特に2030年にはメザニンファンドにおけるグリーン債権の本数割合25%以上を達成するという目標が策定されています。

多くの投資家やステークホルダーにとっても、この新たなフレームワークがもたらす影響は大きいと考えられています。グリーンファイナンスはますます重要な手段となり、投資先の選定においてもその必要性が際立ちます。

グリーンプロジェクトの認証基準

メザニンファンド向けグリーンファイナンス・フレームワークに基づく資金の調達は、特定の認証を受けたプロジェクトに限定されます。その適格クライテリアとして、DBJ Green Building認証の3つ星以上、CASBEEのB+ランク以上、BELS認証の3つ星以上、及びLEED認証のSilver以上が求められています。これにより、環境に配慮したプロジェクトへの投資が促進されるのです。

今後の展望

このフレームワークの策定は、過去の運用経験を活かしたものであり、今後のESG対策における取り組みを一層深めるきっかけとなります。2025年度には新しいメザニンファンドの立ち上げも検討されており、さらなる不動産投資機会の拡張を目指しています。ダイヤモンド・リアルティ・マネジメントは、今後も持続可能な社会の実現に向けた確実な一歩を進めていくことでしょう。

企業概要

ダイヤモンド・リアルティ・マネジメント株式会社は東京都千代田区に本社を置き、不動産ファンドの組成や運用、アドバイザリー業務を展開しています。代表取締役社長は萬野雅史氏で、三菱商事が完全子会社として支えています。設立は2004年10月と若い企業ではありますが、サステナビリティの先駆者としての姿勢を強化しています。