近畿大学、AIを活用した論文執筆支援ツール「Paperpal」を導入
近畿大学(大阪府東大阪市)は、AIを導入した英語論文執筆支援ツール「Paperpal」を2026年11月9日から全キャンパスの専任教員と大学院生に提供することを発表しました。この導入は、4,000ライセンスが用意されており、大学全体の研究支援と国際発信力の強化を目指しています。
研究成果の国際発信力を強化するツール
近畿大学は、中期計画として世界水準の研究機関を目指す中、研究成果を国際的に発信するための実践的な手助けが求められていました。これまでの課題として、英語論文執筆にかかる膨大な時間と労力が挙げられ、特に高度な学術的表現に対するニーズが高まっていました。そこで、AI専門のツールを導入する必要があったのです。
「Paperpal」は、汎用的な生成AIとは異なり、過去に出版された論文のデータベースと、20年以上の経験を持つ校正者のノウハウを融合させています。このツールを利用することで、専任教員や大学院生は、論文を効率的に執筆し、表現力を高めることが期待されています。
近畿大学の大きな一歩
近畿大学の学長・松村到氏は、この新しい取り組みがどのように研究環境を改善するのかについてコメントしています。「実学教育」を理念に研究成果を産出してきた大学として、論文執筆の負担を軽減することは、教員や学生が本来の研究活動に多くの時間を割けるようになるための重要なステップです。
さらに、近畿大学は2026年9月にGoogle Cloudと包括連携協定を結んでおり、大学全体でAIの活用を促進しています。このことも「Paperpal」の導入と密接に関連しています。
教員・学生の国際的挑戦を促進
このツールを導入することで、大学院生たちは英語論文の執筆や投稿準備にかかる時間を短縮でき、言語の壁を乗り越えて国際学術誌への挑戦がしやすくなります。若手研究者にとって、国際的な研究機会を得るうえでのサポートが期待されています。
カクタス・コミュニケーションズ株式会社の代表取締役・湯浅誠氏も、「Paperpal」が大学の研究発信力を強化する手助けとなることを強調しています。彼は、言語の壁を越えることが研究成果を国際的に広めるための重要な要素であると述べ、近畿大学の試みが広範囲にわたる研究者の挑戦を支えると期待しています。
結論
近畿大学のAI英語論文執筆支援ツール「Paperpal」の導入は、大学の研究者たちが国際的な場でより活躍できる環境を整えるための重要な試みです。英語論文執筆の効率化と質の向上が推進されることで、近畿大学が国際舞台での存在感をさらに高めることが期待されています。