東映アニメーションが大阪スタジオを設立しアニメ制作強化へ

東映アニメーションが新たな制作拠点を設立

1956年に創立し、数々のアニメーション作品を世に送り出してきた東映アニメーション株式会社が、大阪市内に新たな制作拠点『大阪スタジオ』を設立しました。この新スタジオの設立は、アニメ制作のさらなる拡充を目指すものであり、関西地域内での優秀な人材の獲得と地域との連携強化を目的としています。

地域に根ざした人材育成

大阪スタジオでは、現地で活動するクリエイターや教育機関との連携を図りながら、地域に根ざした人材の育成に努めていく方針です。クリエイターたちがそれぞれの特性や発想を活かし、より多様な制作体制を構築することが期待されています。また、最近のデジタル技術の発展に伴い、クリエイターが自分に合った作業環境を選べるような柔軟な働き方が促進され、より革新的なアニメーション作品の生み出される場となるでしょう。

アニメーション業界の人手不足への対応

アニメーション業界では、クリエイター不足が深刻な問題となっています。このため、東映アニメーションでは全国から幅広くクリエイターを集め、都内の大泉スタジオのみならず、地方でのスタジオ設立を急務と考えていました。大阪スタジオは、その取り組みの一環として、まず背景美術を中心に活動を開始し、将来的には大泉スタジオと同等の機能を持つことを目指します。

新しい発想を育てる風土

大阪スタジオの設立は、全くゼロからのスタートであり、従来の固定観念にとらわれない新たな息吹を吹き込むことが期待されています。山田喜一郎常務取締役製作本部長は、大阪スタジオには新しいことに積極的に挑戦する風土を育むことを願っており、多様なアイディアや発想を活かしながら、他にはない特徴を持つスタジオとなることを目指しています。