治験情報プラットフォーム「puzz」
2019-03-05 14:00:56
製薬企業から患者へ、新たな治験情報プラットフォーム「puzz」の本格始動
日本の製薬業界に革命が起きました。株式会社Buzzreachが開発した治験情報発信プラットフォーム「puzz」が本格的に始動し、製薬企業が患者へ直接治験情報を提供することを可能にしました。この新たなプラットフォームの登場により、医療機関と製薬会社がよりスムーズに治験情報を患者に届ける環境が整い、治療の選択肢が広がることが期待されています。
「puzz」は、製薬企業や医療機関、治験関連企業が登録した治験情報を一般消費者や患者に発信するためのもので、参加申し込みまでの一連の流れをサポートします。このプラットフォームでは、医療機関だけでなくプロジェクト単位での情報登録も可能で、詳細な設定ができることが特徴です。さらに、治験情報は、一般向けのオウンドメディア「治験情報マッチングプラットフォームsmt」にも掲載されるため、患者が治験に関する情報にアクセスしやすくなります。
治験の情報流通が低いという問題に対して、「puzz」は新たなソリューションを提供します。近年、日本国内での治験計画数は増加傾向にあり、患者が求める新しい治療法へのニーズが高まっていますが、患者にとって治験情報を得ることは依然として難しい状況です。特に、がんや認知症、精神疾患などの新しい治療薬に対する需要は絶えず存在しており、これに対する情報を提供する必要性が高まっています。
製薬企業にとっては、新薬開発にかかるコストが非常に高く、効率的な情報発信が求められています。「puzz」は既に6か月間のβ版運用を経て、いくつかの製薬企業に導入され、治験プロジェクトの開発期間を2か月間短縮し、4500万円のコスト削減を実現した事例もあります。この効果は、今後も多くの患者及び製薬企業にも波及することが期待されています。
また、「smt」では、新しい治療法を必要とする患者が、自身や家族に合った治験情報を簡単に探せる機能が搭載されており、どの医療機関がどの治験を実施しているかも確認できます。この情報の可視化によって、患者は治療法選択の幅を広げることができるのです。
Buzzreachの代表取締役 猪川崇輝氏は、「治験の情報を患者に届けることで、開発スピードを向上させ、コスト削減を実現し、患者に新たな選択肢や希望を提供できる」とのメッセージを発信しています。治験が医療の進歩において重要な役割を担っており、患者にとっての新しい治療法探索は必須であることを強調しました。
今回の取り組みは、治験の被験者募集業務を行う企業や媒体の情報をオープン化することにも寄与し、患者と製薬企業の橋渡しを進めるものとなります。治験の参画を通じて、多くの患者が新しい医療の可能性に触れることができるよう、Buzzreachはこれからもサービスの拡充に努めて参ります。
さらに、今回の資金調達により、ITを利用した他のサービスにも力を入れるとのことで、今後の展開に期待が持たれます。患者ご自身のニーズに応じた情報を提供することを目指し、治験によるコミュニティ創出を支援していく計画も進行中です。治療選択の幅を広げる「puzz」が、より多くの患者にとって頼れる情報源となることを願っています。
会社情報
- 会社名
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株式会社Buzzreach
- 住所
- 東京都港区白金台3丁目19-1興和白金台ビル
- 電話番号
-
03-4590-0258