大漢和辞典登場
2018-09-07 13:00:30

深い知識を支えるデジタルツール『大漢和辞典デジタル版』が発売

大漢和辞典デジタル版がついに登場



文化の壮大な宝庫、『大漢和辞典』がデジタル化され、パソコン一台で簡単にアクセスできるようになりました。親字5万字、熟語50万語を収録したこの辞典は、日本の漢字文化を理解する上で欠かせない存在です。特に漢学や文字学を学ぶ学生や研究者にとって、この新しいデジタル版は大きな助けとなるでしょう。

歴史と背景



『大漢和辞典』は1927年にその編纂が始まり、1943年には初めての巻が発行されました。創業者の鈴木一平は当初から新たな知識の創造の必要性を感じ、漢学者の諸橋轍次にこの大プロジェクトを託しました。戦後、発火により原版が消失する不運に見舞われつつも、著者は校正刷を別に保管しており、これが復刊のきっかけとなりました。

デジタル版の機能



1. 高度な検索機能


デジタル版では、親字51,110字をはじめとする多様な検索が可能です。漢字やユニコード、大漢和番号の直接検索に加え、部首や総画、音訓などを組み合わせた複合検索も行えます。さらに独自に開発された部品検索によって、より詳細に必要な情報に辿り着くことができます。

2. 読みやすさ向上


デジタル版では、従来の書籍版でのページ数の約4倍に拡大表示できるため、漢字の細かな違いまで視認可能です。マルチウィンドウにも対応しており、異なるページを同時に表示することが可能です。

3. ジャンプ機能


すぐに必要な情報にアクセスできるジャンプ機能も魅力の一つです。特定のページに瞬時に移動できるだけでなく、ページを飛ばして移動することも可能です。

4. カスタマイズ性


お気に入りの漢字を登録できる機能や、調べたページにメモを付けられる付箋機能も搭載されています。これにより、学びをよりパーソナルに、効率的に進めることができます。

発売情報


このデジタル版は2018年11月28日に発売され、予約受付は9月10日から開始されました。販売価格は通常価格で13万円(税別)ですが、特別価格として10万円(税別)での販売も行われています。使いやすさと利便性を兼ね備え、USBメモリに収められた形で提供されています。

文化的背景と評価


『大漢和辞典』の編纂は、ただの辞書作成に留まらず、日本の文化的財産を守り育てる重要な役割を果たしてきました。この辞典が提供する情報は、大学や研究機関における学問の源泉となるだけでなく、一般市民が漢字に親しむための重要なリソースとなり続けるでしょう。

文化人や学者からの高い評価を受けているこの辞典は、デジタル化によりその価値をさらに高めています。著名な学者たちもこの新たな形を評価し、利便性を兼ね備えたこちらのツールに期待を寄せています。

最後に


歴史的な伝承と現代の技術が融合した『大漢和辞典デジタル版』は、漢字や文化を学ぶうえでの新しい道を開くものです。これを手にすることで、皆さんの漢字に対する理解が高まり、新たな文化探求の扉が開かれることを願っています。

会社情報

会社名
株式会社大修館書店
住所
東京都文京区湯島2-1-1
電話番号
03-3868-2211

関連リンク

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