秋田の由利本荘市でカーボンニュートラル推進の連携協定締結

秋田の由利本荘市で進展するカーボンニュートラルへの取り組み

2025年6月23日、秋田県由利本荘市で三菱食品株式会社と株式会社バイウィルが連携協定を結びました。この協定は、J-クレジットを活用してカーボンニュートラルを実現することを目的としています。

協定の概要と目的

三者はこの協定を通じて、環境価値の創出や流通、新しいビジネスモデルの開発に取り組むことになっています。特に、地域におけるカーボンニュートラルの実現に寄与し、森から得られるJ-クレジットの創出を目指して協力していく方針です。

J-クレジットとは

J-クレジットは、省エネ設備の導入や再生エネルギーの活用などによる温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証するシステムです。発行されたクレジットは他の企業に販売され、購入側はカーボン・オフセットに利用することができます。このような仕組みを通じて、地域の環境意識を高め、持続可能な社会の実現に寄与することが期待されています。

協定の背景

由利本荘市は、2050年までに市内の二酸化炭素排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を宣言し、森林を活用した二酸化炭素の吸収量増加に向けた取り組みを進めています。全国的なカーボンニュートラル実現に向け、バイウィルは様々な事業者へのサポートを行っています。

この協定は、由利本荘市出身の三菱食品の常務執行役員である佐藤達也氏が、地域との繋がりを強化する上での重要な一歩です。三菱食品は、地域の持続可能性に寄与するための取り組みを模索しており、バイウィルを地域に紹介することで新たな取り組みがスタートしました。

期待される成果

今後、由利本荘市は森林経営活動を通じてJ-クレジットを創出し、バイウィルはそのプロセスを支援します。三菱食品は地域の森林保全から生まれるクレジットを購入することで、脱炭素経営を促進します。このように、三者は手を取り合い、地域のカーボンニュートラル実現に向けた大きな一歩を踏み出しています。協力を通じて、全国的な脱炭素化の活動にも寄与していけると期待されています。