栗田工業のオンラインシミュレーションで水処理の最適化
栗田工業株式会社(本社:東京都中野区)は、工場や大規模施設における水処理の効率化を目指し、最新の技術を活用した「Kurita Dropwise Technology®」および薬品注入量自動最適化システム「S.sensing® CS」の導入効果を簡単に確認できるオンラインシミュレーションを提供開始しました。このシミュレーションは、同社の水処理に関する相談窓口である「KCRセンター」のウェブサイトで利用でき、ユーザーが必要な情報を入力するだけで具体的な導入効果を試算できます。
先進技術による水処理の効率化
クリタは、独自の技術を駆使して水処理プロセスを改善し、生産性の向上を実現しています。特に「Kurita Dropwise Technology®」は、蒸気使用のプロセスにおける水膜の発生を防ぎ、熱伝達率を向上させることで、蒸気使用量の削減や、必然的なCO2排出量の低減に貢献します。
また、後者の「S.sensing® CS」は、排水処理工程において無機凝集剤の注入量を自動で最適化し、薬品コストや廃棄物の発生を抑えることができます。これにより、操業コストを低減し、より持続可能な運営が可能となります。
オンラインシミュレーションの特徴
この新しいオンラインシミュレーションでは、次の2つの主要な機能が提供されます。まず、「Kurita Dropwise Technology®」のシミュレーションでは、蒸気流量や稼働日数などを基に、蒸気の削減可能量や、それに伴う操業コスト、CO2排出量の見込みを試算します。また、「S.sensing® CS」のシミュレーションでは、装置の運転状態や使用薬品を入力することで、薬品使用量や廃棄物の発生量を試算し、その削減によるコストや排出量の低下を見込むことができます。
さらなるサービスの拡充
さらにKCRサイトでは、純水製造装置の導入に関する試算ができる「純水ユニットナビTM」も提供しています。必要な水質情報を入力することで、純水製造装置の構成や概算費用を簡易的にシミュレーションできます。クリタはこれらのオンラインシミュレーションを通じて、お客様が水および環境に関する課題を解決するためのサポートを強化していく方針です。
持続可能な社会の実現に向けて
クリタグループは、デジタル技術を積極的に活用し、ランニングコストの削減や省力化、さらに資源の循環利用に向けた製品やサービスの提供を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
注: KCRサイトのオンラインシミュレーションは、日本国内のお客様が対象で、利用にはユーザー登録が必要です。また、シミュレーションの結果はあくまで簡易的な試算であり、具体的な導入検討を行う際には担当者が実地試験を行うことが推奨されます。詳細はKCRサイトにてご確認ください。(
KCRサイト)