新たな青春物語を手に取ろう!
株式会社双葉社は、10代を対象とした新しいライト文芸のレーベル「双葉文庫パステルNOVEL」を設立し、その中から2冊の注目作を2025年5月14日に同時発売します。これらの作品は、現代の青春を描いたもので、感情の揺れ動きと成長にスポットを当てています。
特殊な能力を持つ主人公の成長物語
一つ目の作品『掌から伝わる【好き】について。』は、永良サチが手掛けました。主人公の足立萌香は、独特の能力を持つ高校1年生です。彼女は他人に触れることで、その人が好きな人の顔を見ることができる力を持っています。この力は彼女にとって喜びである反面、他者の恋愛と向き合うことで自身の成長に繋がっていきます。
物語は、萌香が自分が抱えるトラウマと向き合い、真の「好き」の意味を知っていく過程を描写しています。友達の恋愛相談に乗りながら、彼女自身は人を好きになることを恐れています。しかし、ある出会いによって、彼女は自身の心の内を見つめ直すことになります。読者は彼女の葛藤や成長を通じて、自分の感情と向き合う大切さを学ぶでしょう。
自分を見失った少年が成長する物語
二つ目の作品『涙が咲かせた花はちらない』は、小春りんの作品です。高校2年生の彰は「無害な存在」として、誰にも害を与えない生活を送っていました。その彼が「学校一イタい子」と噂される花ヶ瀬有栖と出会い、物語が進展していきます。
有栖の厳しい状況を助けた彰は、彼女と共に「最高にエモい文化祭」を実現しようと奮闘します。彼の成長だけでなく、二人の関係がどのように変わっていくかも見どころです。特に、有栖の持つ秘密がどのように二人の絆に影響を与えるのか、そして彼女が抱える痛みをいかにして乗り越えていくのかが、物語の要となります。
この2冊は、青春期のさまざまな葛藤や成長を描いた作品であり、どちらもケアし合う友情や愛情が描かれています。パステルカラーの表紙も特長で、若い読者が手に取りやすいデザインとなっています。
読者へのメッセージ
著者の永良サチ先生は、作品で愛や友情について考えるきっかけを提供したいと語ります。また、小春りん先生も、自身の作品が読者に寄り添い、背中を後押しできることを願っています。それぞれの作品には、深いメッセージが込められており、読み応えがあります。どちらの本も、心に響くストーリーを届けます。
新たに始まった「双葉文庫パステルNOVEL」。青春における成長物語をぜひ手に取って、心温まる体験をしてみてはいかがでしょうか?