夏休み中のこどもたちの食を支える!全国フードバンクが支援を拡大
物価高騰の影響で、生活に困窮する家庭が増加し、特に子どものいる世帯では、食費の負担が大きくなっています。こうした状況を受け、全国のフードバンク団体が連携し、夏休み期間中の食料支援を強化するプロジェクトを実施します。
一般社団法人全国フードバンク推進協議会は、加盟する44団体と共に、「第7回フードバンクこども応援全国プロジェクト」を7月1日から8月31日にかけて実施します。本プロジェクトは、これまで把握が難しかった子どものいる困窮世帯の早期発見と早期支援、そして全国的な食料支援活動の拡大を目的としています。
過去最大規模の支援を目指す
本プロジェクトでは、過去最大の45,000世帯への食料支援を目指します。各地域のフードバンク団体は、行政や社会福祉協議会、小中学校などの教育機関などと連携し、給食のない長期休み期間中に集中的な食料支援活動に取り組みます。
フードバンクを取り巻く環境の変化
近年、食品ロス削減の取り組みが進む一方で、フードバンク団体への食品寄付が減少しているという課題も浮き彫りになっています。2023年2月に行った調査では、支援要請数は増加している一方で、食料寄付量が減少している団体が3割を占めていることが明らかになりました。
公的支援の必要性
アメリカのフードバンクは、年間食品取扱量が国内の食品ロス発生量を上回り、国内フードバンク取扱量の570倍に相当します。アメリカでは、フードバンクが食品ロス削減と経済的な困難を抱える世帯への食料供給に大きく貢献しています。
一方、日本のフードバンクは、運営体制が脆弱で、取扱量が少なく、支援を必要とする世帯に十分な食品を提供することが難しい現状があります。全国フードバンク推進協議会では、このような課題を解決するためには、海外のようにフードバンクへの公的支援を拡充することが重要と考えています。
フードバンクへの支援を
今回のプロジェクトは、夏休み期間中、食料支援を必要とする子どもたちを支援する重要な取り組みです。フードバンクへの寄付やボランティア活動など、様々な形で支援を検討してみてはいかがでしょうか。