iBeacon技術で阿波おどり連の位置情報を追跡する新実証実験

iBeacon技術で阿波おどり連の位置情報を追跡

2015年8月29日と30日に開催される「第59回東京阿波おどり」において、特別な実証実験が行われます。このイベントに参加する高円寺阿波おどり連協会に所属する連は、iBeaconという位置情報追跡技術を使用して、観客が自分の見たい連を簡単に把握できるようになるのです。

実証実験の概要

本実証実験は、連がiBeaconを持ちながら踊ることで、その位置情報をリアルタイムでスマートフォンに伝える仕組みです。具体的には、観客がスマートフォンを使ってiBeaconから発信される信号を受信し、リアルタイムで連の位置が地図上に表示されます。この技術により、観客はお目当ての連がどこにいるのかを簡単に確認でき、お祭りを一層楽しむことができるようになります。

アプリの配布について

この実証実験のために開発されたアプリは、現在、App StoreおよびGoogle Playでの公開準備が進められています。無償でダウンロードが可能になる予定で、具体的な日時は後日公式ウェブサイトにて発表される予定です。また、iBeaconに対応した機種を持っていない方でも、連の位置確認ができる画面が提供されるため、幅広いユーザーが利用可能です。

iBeaconの技術について

iBeaconはBLE（Bluetooth Low Energy）をベースとした近接無線通信の技術であり、ビーコンから発信される信号をスマートフォンが捕捉します。この技術のおかげで、様々なサービスが実現できるのです。今回の実証実験で使用されるビーコンデバイスは、株式会社芳和システムデザイン製の「BLEAD TM（ブリード）」が採用されています。このデバイスは、数十センチから最大100メートルの距離で信号を発信することが可能で、実験では10〜30メートルの距離に信号が届くよう調整されます。