夢中を持つことが人生を豊かにする理由とは?
調査概要
株式会社博報堂の生活者発想技術研究所とWOWOWの夢中のトビラボが実施した共同研究によると、日本の20代から70代の生活者の51.2%が、何かに夢中になっている傾向があることが明らかになりました。さらに、「自分が本当に好きなもの」に夢中になることで、人生満足度が約2倍高まることがわかりました。
この調査は、特に人生の後半を迎える世代において、ウェルビーイング向上のヒントを示唆しています。夢中を持つことが自己満足や幸福感、さらには人生の質を向上させる要素であることは、日々の生活に大きな影響を与えると言えるでしょう。
調査結果の詳細
調査によれば、夢中を持つ人々は平均して4.9個の異なるジャンルに夢中になっており、それに対して月平均で3.4万円を支出し、月に18回も夢中な活動に取り組んでいることがわかりました。また、特に「自分軸の夢中」を持つ人は、夢中ジャンルの数も多く(平均5.5個)、取り組む頻度も高い(19.5回/月)という結果が出ました。
夢中ジャンル
夢中なテーマに関する回答を見てみると、最も人気のあるジャンルは「コンテンツ鑑賞系」(42.0%)、次いで「旅行系」(38.6%)や「グルメ系」(29.6%)が挙がりました。こうしたデータは、人々が心から楽しめる活動が、心の安定や満足感に寄与していることを示唆しています。
自分の軸を持つことの重要性
調査結果の中で特筆すべきは、「自分軸の夢中」を持つことの意義です。これは他人の評価に縛られず、自分が本当に好きなことに時間をかける姿勢を指します。この自分軸の夢中を持った人々は人生満足度が高く、ほとんどの調査項目において、夢中のない人々と比べて倍以上のスコアを記録しました。
他者の目を気にせず楽しむことができる心の余裕は、幸福感を生む源泉とも言えます。夢中な活動を通じて自分らしさを確認し、自分の価値観に従った生き方を実践することが、人生の質を高める鍵であると考えられます。
結論:夢中を持つことで人生の後半戦が豊かになる
今後もこの研究は続き、生活者や専門家のインタビューを含むさらなる調査が行われる予定です。夢中を持つことで得られる豊かさや満足感は、これからの人生においてますます重要になってくるでしょう。
ウェビナーなどを通じて、夢中がもたらすポジティブな影響を広く発信していくことが期待されています。人生の後半をより良く生きるためのヒントとして、「夢中のチカラ」に注目してみてはいかがでしょうか?