蓮井幹生の特別展「十七の海の肖像」とオリジナル冊子のプレゼント

蓮井幹生の個展「十七の海の肖像」

福岡のYUGEN Gallery FUKUOKAにて、2025年8月23日から9月15日まで、写真家・蓮井幹生の個展「十七の海の肖像」が開催されています。この展覧会では、2023年末から2025年にかけて撮影された17点の海に関する作品が展示され、来場者には特別なオリジナル冊子がプレゼントされます。

展示内容と特別冊子

本展では、日本国内の原子力発電所を訪れた際に捉えた海の情景を通じて、自然と人間の関係について考察しています。作品には具体的な原発の姿は映らず、波や光など自然の美しさだけが映し出され、その中に潜む見えないリスクを静かに表現しています。このアプローチは、蓮井幹生が30年以上にわたって取り組んできた「自然の摂理」というテーマに基づいています。

来場者には、蓮井が語った写真の背景や作品について収めた特別な20ページの冊子が配布され、アートの余韻をお持ち帰りいただけます。この冊子は数量限定となっているため、興味のある方は是非会場に足を運んでみてください。

蓮井幹生と彼の作品

蓮井幹生は1955年に東京都で生まれ、写真家としてのキャリアを30歳からスタートしました。制度的な広告やファッション、ドキュメンタリー写真を手掛け、その幅広い表現力で注目を集めています。特に、新潮社の雑誌『03』でのポートレイト作品が話題となりました。

最近では、アートの他にムービー撮影にも挑戦し、PVやCM制作も行っています。受賞歴も豊富で、作品はフランス国立図書館や東京工芸大学に収蔵されています。

十七の海の肖像

個展の主題「十七の海の肖像」は、海をバックにした美しい景観写真を通じて、現代の風景が抱えるリスクと美しさを見つめ直す試みです。入場は無料で、展示は毎週火曜日を除く11時から19時まで行われています。この機会に、蓮井幹生の作品がもたらす深い洞察と、海の美しさを感じていただければと思います。

YUGEN Galleryについて

YUGEN Galleryは、日本の現代アートを専門に扱うギャラリーで、東京と福岡に拠点を持ち、作品の展示やオンライン販売を行っています。「幽玄」という日本特有の美的概念を名に残し、その魅力を日々伝え続けることを使命としています。この展覧会も、アートを愛する人々にとって貴重な体験となることでしょう。