篠崎恵美の個展「Dawn」開催
京都の美しい街並み、その中心である祇園に位置するアートスペース「ASPHODEL」で、篠崎恵美の個展「Dawn」が行われています。篠崎氏は、2009年に設立したクリエイティブスタジオ「edenworks」を通じて、花のデザインやアートに情熱を注いできました。彼女の理念は「花を棄てずに未来に繋げる」というもので、ロスを最小限にとどめながら、自然の持つ美しさを引き出しています。
アートと文化の交差点
「ASPHODEL」は、200年以上の歴史を持つお茶屋「富美代」が運営するギャラリーであり、登録有形文化財としてもその価値が評価されています。今回の展示では、篠崎氏がギャラリー名の由来であるアスフォデルの花をテーマに、精力的に制作したインスタレーションと立体作品が展示されています。
会場の一階ではインスタレーションがあり、三階には立体作品が並び、さらに作品販売も実施されています。この展示は、ただのアート展示にとどまらず、篠崎氏自身の思いを直接感じることができる場となっています。
限りない可能性 - スカルプチャー作品
篠崎氏の新作では、有機物である石と、無機物である紙を融合させたスカルプチャーが特徴です。彼女は、母親から受け継いだハンドクラフトの精神を大切にし、作品を通じてその温もりを伝えようとしています。特にペーパーフラワーの作品は、日本の伝統的な紙を使用し、日本特有のクラフトマンシップを海外に広めることが目指されています。
「Dawn」とは?
今回の展示テーマ「Dawn」は、篠崎氏がギャラリーに足を踏み入れた瞬間に感じた言葉から名付けられました。黒壁の中から光へと至る空間は、まるで夜明けに花が咲く瞬間を体現しているかのようです。この展示では、せっかく訪れる方々が新たな発見をし、心を打たれる体験を提供しています。
伝統と現代アートのコラボレーション
お茶屋「富美代」との特別コラボレーションも注目のポイントです。彼女の作品は、一般的に生花が飾られる床の間に置かれ、お茶屋を訪れるゲストに特別な鑑賞機会を提供します。篠崎氏にとっても、伝統文化との融合は新たな挑戦であり、意義深い試みです。
アーティストの思い
篠崎氏は、アーティストとしての役割を持ちつつも、花屋としての業務を通じて、生命力の強い花々に感謝して生きています。彼女は、性別や国境を越えて、全ての人々に花の豊かさを感じてもらう作品を今後も作り続けていきたいと語っています。
展示会の詳細
- - 会期:2023年10月28日(土)〜2023年10月30日(月)
- - 展示時間:11:00〜19:00
- - 会場:ASPHODEL (〒605-0085 京都府京都市東山区末吉町99-10)
また、特別イベント「ACK Night out」も同日開催されるので、ぜひご参加ください。
- - 日時:2023年10月28日(土) 19:00〜21:00
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