栗林商船がマーキュリアファンドへ出資契約を締結
2025年2月10日、栗林商船株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:栗林宏𠮷)は、株式会社マーキュリアインベストメント(同じく東京都千代田区)の設立した「マーキュリア・サプライチェーンファンド投資事業有限責任組合」(以下、本ファンド)への出資契約を締結しました。この出資は、物流関連テック事業や物流最適化に貢献するスタートアップ企業への投資を目的としており、栗林商船の中長期的な成長戦略にも寄与するものと考えられています。
本ファンドの目的と期待されるシナジー
本ファンドは2024年に設立され、主に物流業界の革新を図ることを目的としています。栗林商船は、出資を通じて海運や陸運を問わず、物流業界の最先端技術や新しいビジネスモデルへのアクセスを拡大することを期待しています。これにより、物流事業の効率化や最適化を進めるだけでなく、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進することで、ビジネスの競争力をさらに高める狙いがあります。
さらに、主力事業である海運事業探求を通じて、物流テックとの融合による新規事業の創出も目指しています。これにより、異業種との人材交流を活発化させ、多角的な視点を持つ人材育成にもつなげていきたいとしています。
栗林商船の100年超の歴史に新たな挑戦
本ファンドへの出資は、栗林商船にとって100年を超える歴史の中で初めての試みとなります。取締役の栗林良行氏は、このLPS(投資事業有限責任組合)を通じた投資によって成長投資を加速させ、物流業界との接点を強化することで新たなビジネス機会を探求する意向を示しています。さらに、事業ポートフォリオの拡大も視野に入れており、2021年には農産物卸売事業にも参画するなど、物流事業と親和性の高い分野との連携を重視しています。
マーキュリアファンドの概要
マーキュリア・サプライチェーンファンドは、2024年4月26日に設立され、目標規模は30~50億円とされています。無限責任組合員には株式会社マーキュリアインベストメントが名を連ね、有限責任組合員としては、株式会社日本政策投資銀行や山九株式会社、三菱倉庫株式会社、JA三井リース株式会社など著名な企業が参加しています。これらの企業との共同投資によって、物流業界におけるさらなる革新が期待されています。
企業情報
栗林商船は1894年に設立され、北海道から東京、名古屋、大阪にかけて内航定期船事業を中心に、港湾荷役から内陸輸送までの海陸一貫輸送サービスを提供しています。地域と共に成長を果たしながら、今回のマーキュリアファンドへの出資を契機として、さらなる発展を目指していくことが期待されます。
企業情報
社名:栗林商船株式会社
所在地:東京都千代田区大手町二丁目2番1号
代表者:栗林宏𠮷
事業内容:内航定期船事業、海陸一貫輸送サービス
【公式サイト】
栗林商船
また、この出資によって開かれる新たな扉が、栗林商船の次の100年への第一歩となることを期待しています。