2025年高校生アルバイト事情
株式会社マイナビが2025年の高校生向けアルバイト調査の結果を発表しました。この調査は15歳から18歳の高校生を対象に行われたもので、アルバイトの就業率は27.4%と前年よりも増加傾向にあります。特に興味深いのは、アルバイトの目的やその支出の傾向です。本記事では、調査結果をもとに高校生のアルバイト事情に迫ります。
アルバイトの目的とは
調査によると、高校生がアルバイトをする理由として最も多かったのは「貯金をするため」で、53.6%の人がこの目的を挙げています。続いて「趣味のため(48.8%)」や「推し活・ゲームなど娯楽に使うため(37.9%)」という意見もありました。これは、若い世代が貯金に対して高い意識を持っている一方で、趣味や娯楽のためにお金を使うニーズも同時に高まっていることを示しています。
興味深いことに、アルバイトをしている高校生のうち、約31.8%が預貯金が0円であると回答しています。理想の貯金額が現実とは乖離していることが明らかとなり、今後の課題が浮き彫りにされました。
アルバイトの平均月収と支出傾向
調査から得られたデータによると、高校生のアルバイトの平均月収は44,881円ですが、支出状況は意外にも「推し活」が最も高い支出項目であり、平均支出額は17,241円という結果に。これは、彼らが友人との交流や趣味にお金を使う傾向が非常に強いことを示しています。
また、アルバイトをしない高校生と比較すると、アルバイトをしている高校生は54.9%が小遣いを得ていないという現状も見えてきます。多くの高校生は、自分の稼いだお金を自己投資や推し活に使うことに意義を見出しているようです。
「推し活」の影響とモチベーション
驚くべきことに、アルバイトをしている高校生の65.1%が「推し活」を行っていることがわかりました。「推し活」をすることで生活に楽しみを見出し、仕事へのモチベーションを高めているといいます。実際に、推し活をしている高校生は職場環境についての満足度が高いという結果も出ており、今後の働きかけに対する意識が変わる可能性も考えられます。
SNSの利用頻度も75.1%が増えたと語っており、推し活は彼らの生活に多大な影響を与えている様子です。
バランスを取る重要性
今回の調査からは、Z世代の若者がアルバイトを通じてどのように生活を送り、趣味や興味にお金を使っているかが浮き彫りになりました。一方で、高校生は労働を通じて得る経験や収入の大切さも理解しており、学業とのバランスを取る必要があることが強調されています。
アルバイトを通じて学ぶこと、そしてその中で人生を楽しむ「推し活」が相まって高校生の生活はより豊かなものになっています。すべては、彼ら自身がどのように選択し、行動していくかにかかっています。今後の彼らにも注目していきたいものです。