令和のマクベス
2024-10-23 18:26:42

男性の価値観に挑む!舞台『令和X年のマクベス』上演決定

舞台『令和X年のマクベス』の魅力



新時代の舞台芸術として、多くの注目を集める『令和X年のマクベス』が、2024年11月3日に吉祥寺シアターで上演される。この作品は、演出家・脚本家吉村元希が手がけたもので、シェイクスピアの名作を現代的に解釈した意欲的なプロジェクトとなっている。特に、女性作家による視点からの再構築が、男女の役割や悪女、魔女、さらには男らしさについての問いを投げかけ、観客に新たな思考を促す仕掛けが魅力だ。

ジェンダーフリーの舞台



『令和X年のマクベス』の最大の特徴は、ジェンダーフリーの視点で上演される点だ。悪女や魔女という固い概念を打破し、現代における性別の価値観について、鋭い言葉が交わされる。男性にとっては炎上必至の内容かもしれないが、それこそがこの作品の真骨頂であり、私たちが今直面している議題なのだ。

舞台のあらすじ



話は、心が無になったマクベスの夫人を救うために彼が魔女に助けを求める場面から始まる。しかし、魔女からは「それは不可能だ」と言われ、代わりに複数の魔女が夫人の役割を担おうと申し出る。この中から選ばれるのは、まるでボカロの世界から初音ミクを選ぶかのような状況だ。

後に、AIをインストールした魔女たちによって、マクベスは「次世代のスコットランドの王となる運命」を告げられる。そして多くの権力者を敵に回し、疑心暗鬼の渦の中で彼自身が堕ちていく過程が描かれていく。ここで新たに生まれる性と権力の葛藤が非常に興味深い。

意識とAIの干渉



マクベス夫人は、AIと本来の意識との間で干渉が起こってしまい、夢遊病状態に陥る。そして、彼女に下された「女から生まれた者には殺されない」というお告げによって、マクベスは一層強気になり、彼の野望が加速していく。

同時に、女神ヘカテが登場し、夫人とAIの意識を分離する。果たして、マクベス夫人の意識はどのように変わり、物語はどのように展開していくのか。観客は、次世代のマクベスの運命を見届けることになる。

坂東玉三郎監督の関わり



脚本家としても活動している吉村元希は、過去に坂東玉三郎監督の映画『外科室』でデビューを飾り、さらに『美少女戦士セーラームーンスーパーズ』や『デジモンアドベンチャー02』など、さまざまなメディアで活躍してきた。彼の作品では、言語と身体の関係に注目しており、演者と観客のコミュニケーションを大切にしている。

公演情報



この舞台の公演は、2024年11月3日(日・祝)に吉祥寺シアターで行われる。キャストには、三森麻美、元水颯香などが名を連ね、振付や音響もプロフェッショナルが担当している。チケットは一般4,500円、U25は3,000円でペアチケットもあり、多くの観客が楽しめる設定だ。

この『令和X年のマクベス』は、現代社会における人間関係やコミュニケーションの在り方について再考するきっかけになること間違いなし。舞台を通じて新たな価値観に触れる絶好のチャンスを逃さないようにしたい。


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会社情報

会社名
ロングランプランニング株式会社
住所
東京都新宿区袋町25番地
電話番号
03-6228-1240

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