屋根上作業の安全性を向上させる「ラクボ」とは
近年、太陽電池パネルの普及に伴い、屋根上での作業中に発生する事故が増加しています。特に転落や墜落は重大な事故につながることが多く、作業を行う人々の安全を確保することが急務となっています。そんな中、総合的な安全対策システムである「ラクボ」が開発され、受注が開始されました。
「ラクボ」の特徴
「ラクボ」は、屋根上での広範囲な作業スペースを効率的に確保するためのシステムです。このシステムは、地上から操作できる「ラクボスティック」と呼ばれる独自の操作棒を用いて、安全確保に必要な親綱を設置することができます。親綱と安全ブロックの組み合わせにより、作業者をしっかりとサポートします。さらに、設置のためのアンカーとして「ウェイトバスケット」という水を入れるだけの簡易な容器を採用しています。この工夫により、設置作業の負担が軽減されます。
耐久性とコストのメリット
「ラクボ」に使用される資機材は、耐久性に優れ、繰り返し利用することが可能です。また、初年度から売上10億円を見込むこの新システムは、建設会社や工務店中心に販売されており、高い安全性を保ちながらコスト削減や工期短縮にも寄与する可能性があります。
業界への取り組み
ミドリ安全株式会社は、これまでも数々の安全対策を行ってきました。特に、雪かき作業時の転落事故が多発している現状を受け、「雪下ろし墜転落事故防止研究会」を立ち上げ、業界全体での研究開発に取り組んでいます。このような背景を持ちながら開発された「ラクボ」は、業界における革新として注目されています。
まとめ
『墜落事故ゼロ』を目指して、ミドリ安全は今後も安全安心な社会の実現に向け、シンプルで丈夫な商品を提供し続けると宣言しています。屋根上での作業を安心して行える未来に期待が高まります。
製品概要
- - 製品名:ラクボ(屋根上作業墜落防止システム)
- - 発売日: 平成22年8月23日(月)
- - 発売エリア: 全国
- - 価格(税別): 3人の利用セットの場合、628,000円
- ラクボシステムセット「190,000円」
- ラクボ個人用セット「146,000円」×3
会社概要
ミドリ安全株式会社
設立: 1952年(昭和27年)
本社: 東京都渋谷区広尾5-4-3
事業内容: 安全衛生用品のトップメーカーで、安全靴、ヘルメット、ユニフォーム、安全衛生用品などの企画、製造、販売を通じて、安全で快適な環境作りを支援しています。