株式会社リンクアンドモチベーション、2025年の賃金改定に向けた戦略を発表

株式会社リンクアンドモチベーションの今後の人材戦略

2023年、株式会社リンクアンドモチベーション（以下、当社）は、2025年4月に予定される報酬制度の改定について発表しました。この改定は、コンサルティングおよびクラウド事業において、2020年以降7回目となる賃金の引き上げを含んでいます。これまでの賃上げに対する取り組みを振り返り、今後の戦略を考察します。

過去の賃上げとその成果

2024年、大手企業が賃上げ率を33年ぶりに5％超えるという経済環境の中、当社はコロナ禍の影響を受けた2020年から着実に給料の引き上げを行ってきたことが注目されます。特に、当社の注力事業である組織開発Divisionでは、これまでに6回にわたる賃上げを実施した結果、2019年と比較して新卒（学部卒）の初任給は134％、管理職の給与は128％に達する見込みです。このような数字は、当社が従業員の待遇改善に対して真摯に取り組んできたことを証明しています。

生産性向上を目指した戦略

当社の賃金引き上げは単なる待遇改善に留まらず、生産性向上を同時に目指すものである点が特徴的です。具体的な指標である「人的資本ROI」や「社員1人当たりの業績」は2021年から好調に推移し、新たに生成AIの活用を始めています。これにより、2024年度にはコンサルティング専門部隊での従業員一人当たりの売上が前年比約140％に達する見込みです。

このような取り組みは、単に収益性を追求するのではなく、社員がより良い成果を出すための環境を整えることで、組織全体の価値を向上させることを目的としています。これからはコンサル・クラウド事業に留まらず、全ての事業において生成AIの活用を加速していく予定です。生産性に応じた報酬制度の見直しも考慮に入れています。

人的資本経営への取り組み

当社は人的資本経営の重要性を認識しており、顧客価値を最大化するためには社員の成長から始まると考えています。この理念は、事業戦略と組織戦略の統合を図る際の基盤となっています。生産性と人材投資の相互作用を高めるための仕組みを整え、この好循環を持続させることで、企業価値を向上させることを目指しています。

まとめ

今後も、株式会社リンクアンドモチベーションは人材に対する投資を行い、競争力の強化に努めていく所存です。2025年の報酬制度改定を迎えるにあたって、社員が高いモチベーションを持ち続けられるよう、引き続き注力していくでしょう。これらの取り組みによって、将来的にはさらに多くの企業が人材の能力向上に資することを期待しつつ、今後の経済情勢を見守っていきます。