STAR-CCM+最新版発表
2014-10-29 23:30:02
最新CAEシミュレーションソフトウェアSTAR-CCM+が新機能を追加して登場
STAR-CCM+ v9.06 最新版の魅力
2023年、CAE(計算流体力学)シミュレーションの世界で注目を集めているのが、CD-adapcoが発表したSTAR-CCM+の最新バージョンv9.06です。こちらのソフトウェアは、企業や研究機関、大学のエンジニアなどが様々な工業分野で必要とされる精密なシミュレーションを実現するための強力なツールです。
新機能の概要
v9.06のリリースでは、特に精度、リアリズム、スループットの3つの大きな改善が特徴です。新しい音波方程式ソルバーにより、流れ場から音響信号を分離し、正確な音波伝播を予測できるようになりました。
さらに、3次精度の対流スキーム、MUSCLを導入し、衝撃波や渦に対するシミュレーション精度が大幅に向上しています。また、パーツ間での接触を効率的にモデリングするオーバーセットメッシュ機能の強化により、リアリズムが増したシミュレーションが可能です。
リアルタイム性と効率性の向上
部分ラッピング機能によって、無駄のないジオメトリ変更が可能で、既存のパーツの忠実度を維持しつつ新たなエリアのシミュレーションを行うことができます。この仕組みにより、複雑なモデルでもスムーズな動作の追求が実現されました。特に、オーバーセットメッシュとDEM(離散要素法)の統合は、鉱業や石油・ガス業界、さらには製薬業界での新しい応用範囲を拡大しています。
加えて、モーフィング時のコントロールポイント作成がインタラクティブに行えるようになり、この導入によりシミュレーションのセットアップが大幅に簡略化されています。さらに、非定常ソルバー用の新しいPISO法は、特定の問題に対して計算コストを効率的に制御しながら、高い性能を発揮します。
今後の展望
CD-adapcoのプロダクト・マネージメント上級副社長、Jean-Claude Ercolanelli氏は、この新バージョンがシミュレーションにおける精度や速度向上に寄与し、ユーザーがより良い成果を得られることを強調しています。さらに、来年に予定されているバージョン10.0xへの準備が進められており、ユーザーにとってさらに使いやすいツールの提供を目指しています。
CD-adapcoはCFD・CAEシミュレーションソフトウェアの有力なプロバイダーとして、過去5年間にわたり年率17%以上の成長を続け、世界各地に30のオフィスを展開する優れた組織です。
この新機能やその活用方法については、公式ブログでも詳しい情報が公開されていますので、ぜひチェックしてみてください。これにより、ユーザーは最新技術を駆使したシミュレーションを行い、現象の理解を更に深めることができるでしょう。
会社情報
- 会社名
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シーメンスPLMソフトウェア・コンピューテイショナル・ダイナミックス株式会社
- 住所
- 神奈川県横浜市港北区新横浜2-3-12新横浜スクエアビル16階
- 電話番号
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045-475-3285