立体物への加飾が簡単に！ローランドの新UVプリンター登場

立体物への加飾が加速する！

業務用インクジェットプリンターを手掛けるローランドディー.ジー.株式会社は、これまで高精度なダイレクト加飾を手掛けてきたパッド印刷やスクリーン印刷に新たな風を吹き込む製品を発表しました。新製品「VersaOBJECT（バーサオブジェクト）」シリーズのLO-640とLO-300は、スピーディかつ高品質な加飾を実現する最新モデルです。

高速印刷の実現

二村龍吾氏（グローバルセールス＆マーケティング本部本部長）は、新製品の特長として「優れた生産性」があると強調します。具体的には、LO-640ではCMYK＋ホワイトの同時印刷が可能な状態で、従来機の約3倍のスピードである5.0m²/hで印刷できるようになっています。また、LO-300においても約2.6倍速の3.4m²/hを実現しており、これにより業務の効率化が図れます。特に、高精度な2つのプリントヘッドと強力なUV-LEDランプの組み合わせが、小さな文字から繊細なテクスチャまで美しく印刷可能にしています。

幅広い印刷可能範囲

この新モデルでは、印刷可能な範囲も大きく拡張されました。LO-640は幅1,520mm、奥行2,450mm、LO-300は幅656mm、奥行1,450mmをカバーし、高さ242mm、重さ100kg/m²までのさまざまな材料に対応することが可能です。これにより、様々な業種のお客様が自身のニーズに合わせた製品を簡単に作成できるようになりました。

高品質な色再現と印刷材料の選択肢

使用するEUV5インクには、CMYKに加えオレンジ、レッド、クリア、ホワイト、プライマーという5色が揃い、特にオレンジとレッドによってビビッドな色彩表現が可能になります。クリアインクを使用することで、艶やかな仕上がりや立体感を表現できるため、クリエイティブな作品作りにも適しています。さらに、さまざまな素材への印刷が可能となり、布や革から木材、プラスチック、さらにはガラスや金属への印刷も対応できます。

プリンターの機能性

安定した印刷品質を維持するために、静電気除去装置や自動クリーニング機能が備わっています。また、使いやすさを向上させた最新の出力用ソフトウェア「VersaWorks 7」も標準で搭載されており、macOSにも対応しています。さらに、ビジネスの状況を可視化できる「Roland DG Connect」や、長期的な出力が求められるカスタマイズビジネスに向けた「PrintAutoMate」などのクラウドサービスも利用可能です。

カスタマイズビジネスへの支援

二村氏によれば、現在の消費者ニーズは多様化しており、個々の要望にタイムリーかつ柔軟に対応できることが求められています。「必要なものを必要な時に、必要な分だけ」製作できるオンデマンド加飾への需要が増している背景の中、LO-640／LO-300はそのニーズに応え、短納期化やコスト削減、高収益化にも寄与する製品となるでしょう。

ローランドディー.ジー.株式会社は今後、VersaOBJECTシリーズのラインナップを充実させ、より多様なオンデマンド加飾が実現できるよう努めていくとしています。これにより、各ビジネスの創造性や付加価値を向上させる手助けになることでしょう。

会社概要

ローランドディー.ジー.株式会社は、デジタルソリューションを通じて「世界の創造をデザインする」を掲げ、誰でも手軽に表現やものづくりができる社会の実現を目指しています。広告や看板だけでなく、個人ニーズに応じたパーソナライズ商品や少量多品種の製作も行っています。このような革新により、デジタルトランスフォーメーションに積極的に取り組んでいます。