森永乳業とWAP、デジタルインボイス推進の新たな一歩を踏み出す
森永乳業株式会社と株式会社ワークスアプリケーションズ(WAP)は、企業間取引をデジタル化する新たな取り組みについて発表しました。この取り組みは、デジタル庁の公式サイト「Peppolが輝かせる『主役』たち」にも掲載され、デジタルインボイスの普及に向けた注目の事例として紹介されています。
取り組みの背景
森永乳業は、経理業務の効率化とペーパーレス化を目指し、HUEデジタルインボイス(HUE DI)を導入しました。このクラウドサービスを活用することで、一部の取引先との間でデジタルインボイスの受領を実施し、業務の効率化と精度向上を図っています。しかし、取引先の多さや各社のシステム・フォーマットの異なる点から、移行には課題も残っています。
Peppolネットワークの活用
デジタル庁の特設ページでは、Peppolネットワークを通じたデジタルインボイスの導入事例が取り上げられています。WAPのHUE DIは、このネットワークに対応しており、企業間のデジタル取引を円滑に進めるための強力なツールとなっています。これにより、業務の効率化だけでなく、取引先との調整コストを軽減する可能性が広がっています。
森永乳業のコメント
森永乳業の財務部長、山田拓様は、請求書の電子化の進展により「紙より電子、電子よりデータで受領できる効果を実感しています」と語っています。しかし、取引先の数が多く、全体の移行には時間がかかることから、さらなる改善を進めたい意向を示しています。今後はWAPと協力し、取引先にとってより使いやすい仕組みを構築していく方針です。
HUEデジタルインボイスの特徴
HUEデジタルインボイスは直感的なインターフェースを提供し、請求書の受取と発行がスムーズに行えます。また、国際規格「Peppol」に対応しており、ERP製品との連携も可能です。これにより、シームレスな経理処理が実現するため、企業の負担が軽減されます。また、HUEデジタルインボイス未導入の取引先とも簡単に請求書を送受信できるネットワークも構築されています。
ワークスアプリケーションズについて
WAPは1996年に設立された日本のERPパッケージベンダーで、業界の革新を追求しています。ノーカスタマイズや無償バージョンアップなどを通じて、国内の大手企業の成長を支援してきました。企業と個の価値を最大化することを目指し、「作業」を「創造」に変える取り組みを続けています。
このように、森永乳業とWAPの取り組みは、デジタルインボイスの普及に向けた重要なステップを踏み出しました。今後の進展に期待が寄せられます。