認知症リスク予測とは
2025-02-21 09:22:21

NECソリューションイノベータとフォーネスライフ、国際学術誌に認知症リスク予測検査に関する論文を発表

血中タンパク質解析による認知症リスク予測検査の成果



先日、NECソリューションイノベータ株式会社とフォーネスライフ株式会社が共同で開発した、末梢血中のタンパク質を解析することによって認知症のリスクを予測する検査に関する研究結果が、『Alzheimer's & Dementia』という国際的な学術誌に掲載されました。この論文は、米国国立衛生研究所や国立長寿医療研究センターなど、複数の権威ある機関とのコラボレーションによって生まれた重要な成果です。

認知症リスク予測検査の開発



この研究では、タンパク質測定技術SomaScan®を利用し、認知症の発症と関連が高い25種類のタンパク質を特定し、それを基にした予測検査を開発しました。すると、発症リスクを20年以内に測定できる精度が、従来の遺伝子型検査と比べても同等以上であることが判明しました。これにより、個人が認知症のリスクを早期に把握し、生活習慣を改善することが可能になると期待されています。

研究の背景と結果



認知症患者数は年々増加しており、その予防策が求められています。生活習慣や環境の影響が認知症の発症に大きく関わっていることは数々の研究から明らかになっています。そのため、早期に生活習慣の改善に取り組めるよう、個々のリスクを把握することが重要です。

今回の研究では、米国と日本において4,000を超えるサンプルが検査対象となり、生活習慣によってリスクが変化することが示唆されました。このことは、生活習慣を見直すことにより、認知症リスクを低減できる可能性があることを示しています。

フォーネスビジュアス検査の特長



「フォーネスビジュアス」というサービスでは、2mLまたは5mLの少量の血液から7000種類のタンパク質を解析し、将来の疾病リスクを可視化します。この技術により、食事制限をすることなく、迅速かつ簡便に検査が行えます。検査結果に基づいて、保健師が個々に適した生活習慣改善のアドバイスを提供する仕組みも魅力の一つです。

今後の取り組み



NECソリューションイノベータとフォーネスライフは、今後も日本各地の自治体と連携し、住民の健康促進に努めていく予定です。さまざまな山間企業や研究機関との共同研究を進め、蓄積されたデータを基にヘルスケア領域に新たな価値を提供していくことで、健康寿命の延伸を目指します。この取り組みは、誰もが自分らしく生きられる社会の実現に貢献していくことでしょう。

この論文は、今後の認知症予防や健康維持に向けた重要なステップとなることが期待されています。


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会社情報

会社名
NECソリューションイノベータ株式会社
住所
東京都江東区新木場1-18-7NECソリューションイノベータ本社ビル
電話番号
03-5534-2222

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