不要スマホ回収がコンゴの紛争解決とゴリラ保全を実現。

不要なスマホ回収で広がるコンゴ支援の輪

2010年から始まった「ケータイ for コンゴ」プロジェクトは、認定NPO法人テラ・ルネッサンスが主導し、コンゴ民主共和国における紛争鉱物問題を解決することを目的としています。このプロジェクトは、不要なスマートフォンや携帯電話を回収し、得られた資金を通じて現地の人々を支援する取り組みです。このような活動によって、紛争の原因であるレアメタルの需要を減らし、同時にゴリラの生息環境を保全することが期待されています。

プロジェクトの背景

電子機器に使われるタンタルなどのレアメタルは、コンゴで採掘される一方で、武装勢力間の権力争いが続き、現地の人々にも大きな影響を与えています。さらに採掘地では、ゴリラの生息環境が破壊されてしまい、個体数の減少も深刻です。この状況を少しでも改善するため、私たちができることは何かを考え、行動に移すことです。

回収活動の実績

プロジェクト開始から2023年にかけて、全国の動物園との協力により、これまでに2,282台のスマホを回収しました。これは、各園が設置した回収ボックスを通じて得られたもので、回収に協力する動物園には上野動物園や千葉市動物公園、日本モンキーセンター、京都市動物園が名を連ねています。この取組を通じて、テラ・ルネッサンスは、1台の不用品につき30円を紛争被害者の自立支援の資金に充てています。

参加方法と意義

私たちは、遠く離れた日本からでも直接コンゴに貢献することができます。不要なスマホを回収ボックスに持ち込むだけで、その一助となります。より多くの人々に参加してもらうことが、そしてコンゴの人々とゴリラのためにできることを考えるきっかけになることが、非常に重要です。

今後の展望

2023年の活動によって、全国の回収ボックス設置園での実績がメディアに取り上げられ、多くの方々の関心が高まりました。今後もこのプロジェクトは拡大し、さらなる周知と参加を促進していく予定です。私たちの行動が、現在苦しむコンゴの人々やゴリラの未来を変える一歩になるかもしれません。

協力企業の紹介

この取り組みは、安田産業株式会社との協力によって実施されています。彼らは環境への配慮を持つ会社であり、回収されたスマホのリサイクル処理を行っています。テラ・ルネッサンスとの協力を通じて、環境問題の解決に向けた活動を展開しています。

私たち一人一人の小さな行動が、大きな変化を生む可能性を秘めています。不要なスマホを回収することで、遠く離れたコンゴの人々やゴリラの未来を一緒に考え、支えていきましょう。