台東区に自然の恵みを取り戻す！浅草田圃プロジェクトの魅力とは

台東区の「よみがえれ！浅草田圃プロジェクト」が、文部科学省の「令和4年度青少年の体験活動推進企業表彰」で文部科学大臣賞を受賞しました。同プロジェクトは、地域の農地がなくなってしまった台東区に再び自然豊かな風景を戻すためにスタートしました。地域の秋葉神社の協力を得て、農と食を通して子どもたちが主体的に成長する場を提供しているのが特徴です。

このプロジェクトでは、田植えや稲刈り、脱穀といった農作業をすべて手作業で行い、収穫したお米は神社に奉納されるだけでなく、皆で食べる場面も大切にされています。このように、農作業を通じて身体と心が育まれる仕組みを作り出しています。私たちは、「農は楽しく働く原点」との理念のもと、人、自然、そして地域の相互作用を深めることを目指しています。

プロジェクトの参加者たちは、土に触れ、植物を育てることで、日々の生活の中で感じる感動や喜びを体験しています。特に、初めは土を怖がっていた子どもたちが、次第に自分から稲を運ぶ役割を引き受ける姿は、その成長の証拠です。審査員の一人である比嘉里奈氏は、こうした体験が子どもたちにとってどれほど重要かを指摘しています。「企業が体験の場を作ることで、子どもたちの健全育成につながる」との言葉には、プロジェクトの意義が凝縮されています。

さらに、活動を通じて、これまで関わったボランティアメンバーが弊社に就職したり、「虫図鑑」を制作したりと、参加者自身にも変化が現れています。活動を通じて、誰もが自分の特性や好きなことを探求できる場が形成されていることは、主体的な働きを促進しています。

今後の展望としては、都市部で希薄になっている人とのつながりを再生するための教育の場を創造していくことが求められています。石井直樹氏の言葉を胸に、地域に根ざした暮らしを通じて、企業の価値を最大限に活かし、次世代を担う子どもたちの成長を支援することを目指しています。これからも浅草田圃プロジェクトは、地域社会における人と自然との関係性を育む役割を果たし続けるでしょう。