大阪公立大学と大阪ガスの新たな試み
大阪公立大学、そして大阪市は、廃棄バイオプラスチックを有効利用し、エネルギーに変換する実証実験を開始します。この取り組みは、日本国内で初めての試みであり、大阪の森之宮キャンパスを中心に展開されます。このプロジェクトは、廃棄物をただ捨てるのではなく、それを新たな資源として活用するアイデアからスタートしました。
実証実験の概要
大阪ガスによると、この実証実験は2023年11月4日から12月22日までの期間にわたり、森之宮キャンパス内で行われます。具体的には、キャンパス内の学生食堂で販売されるポリ乳酸製の弁当容器を使用します。これらの容器は学生によって使用された後、回収され、大阪ガスの技術で乳酸に分解されます。その後、分解された乳酸は中浜下水処理場に送られ、バイオガスを生成するために使用されます。
環境への影響
このプロジェクトによって、年間約60m³のバイオガスが得られる見込みです。これは一般家庭の約30戸分の都市ガス使用量に相当します。さらに、石油系プラスチックの使用が約60㎏削減され、CO₂排出量も約340㎏削減されるとされています。これは地域の環境保護にとって大きな前進です。
バイオプラスチックの重要性
バイオプラスチックは、再生可能資源から作られ、環境への負荷を減少させることが期待されています。大阪ガスは、2009年からこの素材に注目し、独自の技術を開発しています。近年では、実証試験において、下水汚泥と乳酸の組み合わせでバイオガスの生成量が約3倍に増加することを確認しました。
持続可能な社会を目指して
今後、関西圏で流通するバイオガス化可能なバイオプラスチック量は年間約3万トンに達する見込みです。大阪ガスは、2030年までに下水処理場での実用化を目指して技術を拡張していく意向を示しています。また、彼らはバイオメタネーション技術の研究開発も行い、エネルギーの地産地消に寄与することを目指しています。
結論
大阪公立大学と大阪ガスの連携によるこの実証実験は、廃棄物削減と再利用の新たなモデルケースとなるでしょう。エネルギーの持続可能な利用は、地域社会や環境へ良い影響を与えるとともに、未来の世代へも望ましい資源の活用の形を示していくことが期待されます。現代社会におけるエネルギートランジションが、ますます重要視されている中で、このプロジェクトは一歩先を行く取り組みとして注目されます。