縄文文化を体感！山の神遺跡と火おこし体験が大町で開催

縄文文化を感じる「山の神遺跡」と火おこし体験

11月23日（日）、長野県大町市の国営アルプスあづみの公園【大町・松川地区】で、魅力的な「山の神遺跡と火おこし体験」が開催されます。このイベントでは、豊かな自然環境の中で縄文時代の文化に触れながら、貴重な体験を楽しむことができます。

縄文遺跡の探検

このツアーでは、園内に位置する「山の神遺跡」を専門のサポーターが詳しく解説してくれます。この遺跡は、1997年から4年間にわたる発掘調査によって発見されたもので、東西11メートル、南北9メートルの「コ」の字状の配石遺構が特徴です。同様の遺跡の中でも最古級に分類される尖底土器が発見され、縄文時代の様子を知る上で非常に重要な場所です。

火おこしの体験

ツアーの後半では、昔ながらの「まいぎり式」による火起こし体験を行います。「まいぎり式」とは、専用の道具を使って摩擦熱で火種を作る方法です。この伝統技術を通じて、縄文時代の人々がどのように自然の恵みを生かして生活していたのかを実感できます。また、火を起こす難しさを体験することで、日常生活における便利さを再認識することができるでしょう。

出土品と文化の重要性

出土品には、尖底土器や41点の異形部磨製石器が含まれ、これらは狩猟採集社会における祭祀後と考えられています。特に指摘すべきは、これらの出土品が令和5年に「長野県宝」に指定されたほどの重要性を持つことです。これによって、縄文文化の理解が深まるだけでなく、地域の歴史が次世代に継承される手助けとなります。