心を整える銭湯
2025-10-15 12:20:36

銭湯を心のケアの場に!松本湯がコラボイベントを開催

銭湯を心のケアの場として再定義するイベント



2025年10月7日から10月13日までの間、東京都中野区に位置する「松本湯」が、メンタルヘルスをテーマにしたコラボイベント「もやもや洗湯 〜洗い流して、心ととのう〜」を開催しました。これは、株式会社Smart相談室が主催し、心の健康を重要視する取り組みの一環です。

メンタルヘルスの現状



近年、日本の社会においてメンタルヘルスの問題は深刻化しています。厚生労働省の調査によれば、国内の約13.5%の事業所でメンタル不調が見られ、精神障害による労災認定件数も初めて年間1,000件を超える結果となっています。これにより、経済的な損失も年間約7.6兆円に達するとされ、メンタルヘルスの改善は社会全体の課題となっています。

この状況を受け、Smart相談室は「悩みが深刻になる前に気軽に相談できる環境づくり」を重要視しています。しかし、特に40〜50代の男性では「悩みを一人で抱え込む」傾向が強く、相談することへの心理的抵抗が依然として高いのが実情です。

銭湯の役割



そこで注目されたのが銭湯という場です。昔から地域の人々が自然に交流し、心を開く場所であった銭湯を、現代において心を整える場として再定義しようという試みが始まりました。10月10日の世界メンタルヘルスデーに合わせて実施され、利用者が心の内を語りやすくなるような環境が整えられました。

イベントでは、脱衣所や浴室内に心に寄り添うメッセージが掲出され、「今日、よくがんばったなと思えることは?」や「今日、ちょっとモヤッとしたことは?」などの問いかけが利用者に無理なく自己反省を促しました。このようにして、入浴中にも自分の気持ちと向き合える時間が提供されています。

入浴の最中には、建物内のサイネージを通じて、利用者が感じているモヤモヤを「スマソウポスト」に吸い込むアニメーションが流れ、自然と気持ちを吐き出すよう勧められました。

休憩室には「スマソウポスト」が設置され、お風呂で思いついたモヤモヤをはがきに書いて投函することで、スッキリとした心の整理を体験できる仕組みです。

参加者の反響



イベント期間中には、275名が「スマソウポスト」に自らの思索を書き込むという体験をしました。参加者からは「銭湯でモヤモヤを洗い流すというアイディアが素晴らしい」といった声が送られ、SNSでも多くのポジティブな反応が見受けられました。特に、「心が晴れた」という感想がたくさん寄せられ、銭湯の魅力が再確認されたことが伺えます。

その中で、Smart相談室のCEO藤田康男氏と、松本湯の三代目店主松本元伸氏によるメディア向けの対談も行われ、銭湯の温かい環境づくりが重要であると共感し合う姿がありました。両者は、このコラボレーションが、働く人々にとって身近に感じられる心のケアの機会となることを期待しています。

未来に向けた取り組み



このコラボイベントは、銭湯を通じて心のケアを身近に感じるきっかけを提供するものでした。Smart相談室は、今後も、このような活動を通じて、心のケアの重要性を広め、相談が自然な行動として受け入れられる文化を育成していくことを目指します。

銭湯の魅力



設立から80年以上の歴史を持つ松本湯は、地域の人々に愛される伝統的な銭湯であり、現代的な設備とデザインを融合させています。心と体のリフレッシュを求めるすべての人にとって、松本湯は心地よい癒しの場であり続けることでしょう。また、今後もこのような素晴らしい取り組みが続くことに期待が寄せられます。


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会社情報

会社名
株式会社Smart相談室
住所
東京都港区六本木3-2-1住友不動産六本木グランドタワー
電話番号

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