多様なルーツを持つ物語が紡ぐ希望のメッセージ
株式会社KADOKAWAから発表された書籍『ロールモデルがいない君へ6ヵ国育ちのナージャが聞くルーツが異なる12人の物語』が、2025年のルビフル大賞において審査員特別賞を受賞しました。この本は、ルビ(ふりがな)が付いていることで、より多くの人々に届くことを目的とした作品です。著者のキリーロバ・ナージャさんは、国内外で育まれた多様な経験を元に、さまざまなルーツを持つ12人の物語を通じて、特別なメッセージを届けています。
ルビフル大賞とは?
2025年6月2日、ルビの日を記念して新たに設立された「ルビフル大賞」。この賞は「ルビがあるからこそ届いた一冊」をテーマに、一般財団法人ルビ財団が主催しています。2024年度に発刊された作品から、選ばれた9作品の中から、審査員の厳正な投票によってグランプリと審査員特別賞が選ばれました。受賞したナージャさんの本は、多様なバックグラウンドを持つ人々の生き様を、親しみやすく、読みやすい形で伝えることに成功しています。
受賞の背景と著者の想い
著者のナージャさんは、子ども時代に日本と海外を行き来する生活をしていたことから、漢字に対して苦手意識を抱いていました。そのため、誰でも読みやすい形にすることを目指し、全ページにルビを振るという工夫を凝らしました。多様なルーツを持つ人々にとって、日本語の文献は限られており、彼女はその状況を改善したいという強い思いを持っていました。「漢字が大変でも、日本語の本にしかできないことがたくさんある」との考えが、彼女の作品には込められています。
12人の魅力的なストーリー
この書籍には、12人のさまざまなルーツを持つ人物が登場し、それぞれの背景や生き方を語ります。たとえば、元中日タイ王国大使のシントン・ラーピセートパンさんや、著名な漫画家の藤見よいこさん、さらには国際貿易とマーケティングの専門家であるキム・ペーダセンさんなど、多彩な経歴の持ち主たちがそれぞれの視点から人生の経験を語ります。
本書のリリース情報
『ロールモデルがいない君へ6ヵ国育ちのナージャが聞くルーツが異なる12人の物語』は、2024年10月18日に発売予定で、定価は1,870円(税込)です。312ページというボリュームで、ISBNは9784041143674。出版社は株式会社KADOKAWAです。
この本は、多様な経験を持つ人たちの生き方や考え方に触れられる貴重な機会を提供しています。この12人の物語を通して、多様性の重要性と、誰もが自分らしく生きることの素晴らしさを感じることができるでしょう。また、著者であるナージャさんも、その経験をもとに自身の思いをのせています。未来を作る力を持つこの本は、多くの読者に感動を与えることでしょう。
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