JAXA発ベンチャー「Penetrator」がIVS2024 LAUNCHPAD KYOTOで5位入賞!
2024年7月5日に開催された国内最大級のピッチイベント「IVS2024 LAUNCHPAD KYOTO」で、JAXA発のスタートアップ企業である株式会社Penetratorが決勝で5位に入賞しました。同社が開発する不動産取引支援SaaS『WHERE』は、衛星データを用いて不動産仕入れの業務を効率化するサービスとして、300社以上の応募の中から15社のファイナリストに選出され、注目を集めていました。
フロリダ版「WHERE」のPoCが開始
「IVS2024 LAUNCHPAD KYOTO」でのプレゼンテーションでも紹介された、フロリダ版「WHERE」のPoC(概念実証)が開始されました。フロリダ版では、現地不動産の検索に加え、所有者情報を同時に取得できる機能が実装されています。
地球上の不動産をWeb上で探索・購入できるプラットフォームを目指す「WHERE」
「WHERE」は、地球上のすべての不動産をWeb上で探索し、購入することができる世界を目指して開発されています。海外版の最初の展開地域として、米国有数のリゾート地であり、土地取引が活発なフロリダが選ばれました。今回のPoCでは、「WHERE」海外版の使用感確認や機能面での要望ヒアリングを行い、来年以降の米国版、グローバル版の開発に向けたフィードバックを得ることが目的です。
アナログ業務である不動産仕入れを衛星データで効率化
「WHERE」は、衛星データを使った不動産取引支援サービスとして、従来のアナログな「物上げ」業務を効率化することを目指しています。主な機能は以下の3つです。
不動産探索機能: 地域、対象、条件など様々な検索条件で、仕入れたい不動産をピックアップできます。公図や用途地域などのマップを重ね合わせることができ、不動産探索を「WHERE」上で完結できます。
所有者情報取得機能: 法務局のデータと連携し、該当不動産の所有者情報を取得できます。
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アプローチ支援機能: リスト化したアプローチ先を段階別に分類し、DM代行などを依頼できます。
株式会社Penetratorについて
株式会社Penetratorは、宇宙から地球の不動産課題を解決することをビジョンに掲げているJAXA発のスタートアップ企業です。創業者の阿久津岳生氏は、これまでに8社の不動産関連企業を創業しており、2022年2月にPenetratorを設立しました。不動産取引支援SaaS『WHERE』のベータ版は2023年6月にリリースされ、すでに大手デベロッパーなどから多くの企業に利用されています。
まとめ
株式会社Penetratorが開発する「WHERE」は、衛星データを用いた不動産取引支援サービスとして、不動産業界に革命を起こす可能性を秘めています。今後の展開に注目です。