フジテック、ティファナ市でのエレベータ導入プロジェクトを成功
フジテック株式会社(本社:滋賀県彦根市、社長:原田政佳)のグループ法人であるElevadores EV International, S.A. de C.V.(以下、EEVI社)は、メキシコ・ティファナに位置する高級レジデンス「LANDMARK Tijuana TORRE II」に、分速150mの高速エレベータ7台を納入しました。この事例は、EEVI社をフジテックグループの一員として迎えて以降の第一弾の成功を意味しています。
プロジェクトの背景
メキシコ市場への展開を強化するために、フジテックは2022年にEEVI社をグループ化しました。これによって、同社が持つ中低層向け商品の強みとフジテックの先進的な技術力を結集することが可能となりました。最近、都市部での高層・高級物件の需要が高まっている中、EEVI社はこれに対応するための技術的支援が求められていました。今回は、フジテックの支援を得て、高品質なエレベータを導入することが実現しました。
各国の協力によるプロジェクト体制
プロジェクトの成功には、日・中・メキシコの三拠点のスムーズな連携が不可欠でした。技術開発は日本本社のフジテックが担当し、高速エレベータの制御システムや巻上機といった核となる技術を開発しました。製品設計と製造は中国の華昇フジテックが手がけ、プロジェクトの仕様に合わせたエレベータを構築しました。顧客との関係構築や現地施工は、メキシコのEEVI社が行いました。
EEVI社と今後の展望
EEVI社は、ティファナ地域で昇降機ローカルブランドとしてトップシェアを誇ります。フジテックの技術力を結集し、今後も北米向け機器の重要な生産拠点としての役割が期待されています。フジテックグループは、EEVI社の強固な事業基盤とフジテックの先進技術を駆使し、メキシコ国内での高層・高級物件へのシェア拡大を目指しています。さらに、グローバル事業の成長を加速させるため、北米・中南米市場における戦略的な重要拠点として位置づけます。
「LANDMARK Tijuana」プロジェクトの詳細
「LANDMARK Tijuana」は、メキシコ・ティファナの中心地に位置する複合施設で、3棟の高層レジデンス、ショッピングセンター、オフィスタワー、高級ホテルを含んでいます。特にこのプロジェクトの2棟目となる「LANDMARK Tijuana TORRE II」では、エルクス・マンフレディ・アーキテクツによる独特のデザインと豪華な内装が注目されています。納入は2025年7月に完了予定です。
納入概要
- - 建物名: LANDMARK Tijuana TORRE II
- - 納入エレベータ:
- ZEXIA(ゼクシア) 1150kg 6台
- ZEXIA(ゼクシア) 1800kg 1台
このように、フジテックとEEVI社の協力によって、高級レジデンス向けに最適なエレベータの納入が実現し、メキシコ市場でのさらなる成長の道筋が開かれました。