株式会社電通総研は、国内の電通グループ8社と共同で、「みんなのコミュニケーションデザインガイド」を作成しました。このガイドは、障害者差別解消法の改正施行を受けて、2025年1月28日から無料で一般公開される予定です。
この取り組みは、今後ますます重要になるDEI(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)の考え方に基づいており、企業に求められる合理的配慮が法的義務に変わる中、誰もが参加できるコミュニケーションを目指しています。電通グループは約2万3000人の従業員を有し、この全員が正しい知識を持つことで、より包括的な社会を築く手助けが期待されています。
ガイドには、イベントスペースや商品、動画コンテンツ、ウェブサイトやアプリなど、多様なメディアにおける障害者とのコミュニケーションのポイントが示されています。また、過去の実例とソリューションを集約し、役立つ情報を提供しています。特に注目すべきは、dentsu DEI innovationsという専門タスクフォースが制作に関わっており、さまざまな有識者が協力していることです。このガイドは「カラーユニバーサルデザイン機構」による認証も受けており、色覚の多様性にも対応しています。
電通グループは、社会の需要に応じた新たなビジネスモデルを構築すべく、「B2B2S」アプローチを取り入れ、ビジネスと社会に貢献する方針に基づいて、引き続きDEIの推進に努めると述べています。
本ガイドのダウンロードは以下から可能です。
みんなのコミュニケーションデザインガイドまでのリンク
多様性を尊重し、すべての人がコミュニケーションできる環境の整備は、企業の責任でもあります。これにより、より良い社会の実現に向けての一歩が踏み出されることでしょう。電通総研は今後もこの取り組みを進めると同時に、様々な社会課題の解決に向けた活動に取り組んでいく予定です。多くの方々が参考にできる内容になっている本ガイドは、企業や個人が有効に活用したい資源として期待されています。