京都伝統産業ミュージアムの新たな挑戦
京都伝統産業ミュージアムが、2024年度より新たな作品コンペティション「TRADITION for TOMORROW」をスタートします。このコンペは、京都の伝統文化や産業を未来へとつなげることを目的としており、全国の芸術系大学生や専門学校生を対象とした「学生部門」と、京都府に関わりのある伝統工芸の作家、職人、及びその従事者を対象とした「一般部門」を設けています。
コンペの概要
「TRADITION for TOMORROW」は、伝統と現代が融合した新しい作品を求めています。応募テーマには「不易流行&温故知新」が設定され、過去の知恵を踏まえた現代に適した表現が期待されます。応募は2024年9月1日から11月30日までの間に行うことができます。例えば、正確には応募条件として、過去に他のコンペにエントリーしたことがない作品であること、そして盗作ではないことが求められています。
応募資格と部門
学生部門
この部門は、全国の芸術系の大学及び専門学校の学生や大学院生が対象です。ゼミ単位での応募も可能で、伝統的な素材や技法を使用した、現代のライフスタイルに沿った作品を応募することが求められます。また、試作や3Dデータでの参加も許可されています。
一般部門
一般部門は京都府にゆかりのある伝統工芸に従事している個人及び事業者が対象です。これには、伝統的な素材や技法を用いながら、現代のマーケットに適応した作品が求められます。特に、将来的に商品として流通可能で、オーダーメイドなど追加制作が考えられる作品が良いとされています。
賞金と出品料
本コンペでは、以下の賞金が設定されています。
- - グランプリ(一般部門): 100万円
- - 学生部門賞: 30万円
- - オーディエンス賞: 10万円
出品料は、学生部門が2,750円(税込)、一般部門が5,500円(税込)です。
審査員の顔ぶれ
審査には、華道家であり写真家の池坊専宗氏、デザイナーの石井聖己氏、アートラボの上田元治氏、陶芸家のSHOWKO氏、ビームスジャパンの鈴木修司氏、クオリティファーストの渡邉ゆかり氏という、各分野で活躍する著名な専門家が名を連れています。
オンライン説明会について
応募希望者やコンペに興味がある方のために、8月25日(日)15時からオンライン説明会が行われます。この場で具体的な内容や応募方法などの詳細が説明され、またアーカイブ配信も行われる予定です。参加希望者は、指定のURLからアクセスすることができます。説明会の詳しい情報については、公式ウェブサイトをご確認ください。
京都伝統産業ミュージアムの新しいコンペティション「TRADITION for TOMORROW」。次世代のアーティストたちがその才能を発揮し、伝統を未来へとつなげる素晴らしい作品がこぼれることを期待しています。