ダイキン工業、知財戦略の革新を実現
今年もダイキン工業株式会社が、国際的な知財関連メディア「Intellectual Asset Management」(IAM)の実施する「Asia IP Elite 2024」に選出され、2年連続でその名声を確立しました。この賞は、アジア太平洋地域における優れた企業の知的財産(IP)戦略を評価するもので、ダイキンの革新的な取り組みが高く評価された結果と言えるでしょう。
知財戦略とは?
「Asia IP Elite」は、知財に特化した専任部門を持つ企業を対象とし、知財の活用や紛争への対処に積極的に取り組んでいる企業を選考します。選ばれた企業には、独自のアプローチで知財の価値を創造し、世界に貢献している企業が含まれています。2024年は、日本を含むアジア太平洋地域から合計93社(日本からは25社)が選出されました。甦る授賞式は2023年11月20日に行われる予定です。
ダイキンの環境への取り組み
ダイキンは特許の一部を他社に利用させることで、業界全体の温室効果ガス削減に貢献しています。2019年12月には、国連の知的財産専門機関である「WIPO GREEN」に参加し、低温暖化冷媒R32を用いた空調機に関連する特許を合計419件登録しました。この取り組みは、持続可能な技術を広く世界に広め、環境負荷を削減することを目指しています。
協創による技術開発
さらに、ダイキンはスタートアップや産官学との協創に力を入れています。双方の当事者にインセンティブが働く仕組みを構築することで、新たな知的財産の創出を奨励しています。これにより、複数の大学や研究機関との協創関係が強化され、特許出願は国内外で大幅に増加しています。
持続可能な成長戦略
ダイキンは「FUSION25」という戦略経営計画のもと、「カーボンニュートラルに挑戦」「顧客とのソリューション事業推進」「空気価値の創造」といった成長戦略テーマを掲げています。グローバル規模での研究開発に注力し、知財の取得や他社知財の侵害回避、産産・産学の協創を通じた新たな知財の創出に努めています。
今後もダイキンは、仲間づくりを通じて知財活動の推進を図り、その結果として事業に貢献することを目指します。持続可能な社会の実現に向けて、ダイキンの知財戦略はますます重要な役割を果たしていくでしょう。
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