町田胃腸病院、新たに肛門外科を開設
東京都町田市に位置する町田胃腸病院では、2025年10月1日から新たに「肛門外科」を開設し、患者さんに肛門疾患に関する専門的な医療サービスを提供することを発表しました。年間7,000件以上の内視鏡検査実績を有する同病院は、この取り組みで「お腹からお尻まで」の一貫した消化器ケアを実現します。
背景と必要性
現代の働き世代は、特にデスクワークの影響でさまざまな健康問題を抱えています。その中でも、肛門疾患は見過ごされがちな悩みの一つです。「恥ずかしい」「仕事が休めない」「手術が怖い」といった理由から、受診を躊躇してしまう方も多いのが現実。しかし、肛門のトラブルは放置すると生活の質(QOL)を大きく損なうことがあります。
当院では、内視鏡検査を受ける患者様からの声を元に、潜在的なニーズに対して専門的医療を身近に提供することの重要性を再認識しました。このような背景から、町田市で働く・暮らす多くの方々のために、この肛門外科を設立する運びとなりました。
肛門外科の特長
新設される肛門外科では、患者様のニーズに応えるためにいくつかの特徴を備えています。
1. 手術に対する不安の軽減
「手術は痛い」「切るのが怖い」という方々のために、当院ではメスを使わない「硬化療法(ALTA療法)」を導入しました。これにより、痛みを最小限に抑えつつ、患者様の恐怖心に寄り添った診治を心がけています。
2. 専門医による信頼の診療
肛門外科の診療を主導するのは、日本大腸肛門病学会の指導医である壁島康郎医師です。毎週水曜日に在籍し、豊富な経験をもとに患者様のお悩みに寄り添って診療を行う体制が整っています。
壁島康郎医師からのメッセージ
肛門外科の立ち上げに関して、壁島医師は「これまで多くの患者様から『お尻の悩み』についての声をいただいてきました。この新たな専門外来が患者様に安心して相談してもらえる場となることを目指しています。些細なことでもお気軽にご相談ください」と話しています。
今後の展望
町田胃腸病院は肛門外科の新設をきっかけに、さらに地域の健康課題に対して真摯に向き合い、必要な医療サービスを拡充していく方針です。消化器領域の専門性を深め、予防医療から専門的な治療まで、一貫して質の高い医療を提供し、地域の皆様の健康寿命の延伸に寄与していくことを目指しています。
町田胃腸病院について
町田胃腸病院は、地域の皆様のための信頼できる医療機関として、今後も進化を続けます。