奄美大島の泥染めと北欧デザインの融合
株式会社アクタスが、奄美大島の独特な染色技法「泥染め」を取り入れた特別モデルの椅子「DORO-ZOME AI(藍)」を発表しました。この名作チェアは、デンマークのデザイナー、ハンス J.ウェグナーによる「CH24」(通称Yチェア)を基にしています。2025年5月30日から販売が開始され、全世界で300脚という限定数が魅力です。
製品詳細
製品名: CARL HANSEN & SØN×ACTUS×TIMBER CREW CH24 BEECH DORO-ZOME SUMI(泥染め/藍)
サイズ: W55×D51×H76×SH45cm
価格: 121,000円(税込)
取り扱い店舗: アクタス・直営店、アクタス・オンラインショップ(アウトレットストアを除く)
販売開始日: 2025年5月30日
この特別なモデルは、アクタスの直営店や公式オンラインショップで取り扱われます。具体的には、新宿、京都、空港、六甲、福岡などの各店舗での販売があります。
泥染めの魅力
「泥染め」とは、鹿児島県の奄美大島に自生する特有の泥を用いた染色技法です。この泥は約150万年前の粘土地層に由来し、鉄分を多く含んでいます。また、草木から得られるタンニンと反応し、深く美しい色合いを生成します。今回のモデルでは、奄美大島の車輪梅の色素と藍を組み合わせて独自の色合いを出しています。
特には、経験豊富な職人たちが一つ一つ手作業で染色を行っているため、全ての椅子が異なる表情を持っています。CH24のビーチ材フレームに数回塗布されることで、豊かな藍色が生まれます。このような工程を経て、木目を生かした独特な風合いが引き出されています。
職人の技術
染色を担当するのは、東京・調布に拠点を置く「TIMBER CREW」です。この会社は特注色塗装やエイジング加工を得意とし、建材業界で高い評価を受けています。今回は金井工芸と提携し、奄美大島の伝統的な技法を活用した染色を実現しました。
一般的なウレタン塗装では出せない、木の質感を残した風合いを楽しむことができるのも特徴です。職人たちが一脚ずつ丁寧に染色し、その後、水洗いや乾拭きを繰り返して仕上げます。また、カール・ハンセン&サンの熟練の職人により、最後の仕上げが行われ、ペーパーコードのシートが美しく編み上げられます。
ユニークな証明
この泥染めモデルには、TIMBER CREWの刻印など3社が協力した証が施されています。おそらく2024年に限定販売された人気の“SUMI(炭)”仕様と同様、特別感が強い一品となるでしょう。
永久の名作、CH24
「Yチェア」として知られるCH24は、1950年にデンマークのデザイナー、ハンス J.ウェグナーによってデザインされ、今なお愛され続けています。Yの字形の背もたれと美しいフォルムの後脚が特徴で、職人の手によって張られたペーパーコードの座面は、柔らかな座り心地を提供します。
最後に
アクタスが贈るこの試みは、日本の伝統とも北欧のデザインの魅力を融合させた斬新な一品です。数量限定のため、興味のある方はお早めにチェックしてみてください。
アクタスの今後の展開にも期待が高まります。どうぞお楽しみに!