ヘルスデータの利活用
2023-01-27 08:35:37
東芝とDeNAライフサイエンス、ゲノムデータを活用した健康データ協業の新たな展開
東芝とDeNAライフサイエンスの協業
東芝とDeNAライフサイエンスが、ゲノムデータを利用したヘルスデータの新たな活用法を模索する協業を開始しました。本記事では、両社の取り組みに焦点を当て、その背景、目的、具体的な協業内容、今後の展望について詳しく紹介します。
1. 背景と目的
現代のライフサイエンスやヘルスケア分野において、実世界から得られるリアルワールドデータ(RWD)の重要性は高まっています。健康診断やレセプトデータなどを収集し、それを活用することで新たな医療技術の開発やコスト削減が期待されています。具体的には、東芝が保有するゲノムデータをもとに、健康診断結果や問診データ、レセプトデータと組み合わせ、DeNAライフサイエンスが保有する生活習慣アンケートデータとつなげることで、製薬や食品、健康関連分野での新しいビジネスチャンスを探ることになります。
2. 協業内容
この度の協業において、両社は以下のような具体的なテーマに基づいて検討を進めていきます。
創薬プロセスの支援
東芝の企業コホートから取得した1万人以上のゲノムデータや、10年以上にわたる健康診断データを応用し、病気のタイプに沿った新薬のターゲット探索や既存薬剤の再活用を目指します。
薬剤上市後の分析支援
薬剤の副作用や合併症についてのデータを複合的に分析し、その発生メカニズムや個人差を解明する手助けをします。
健康増進サービスの開発
ヘルスデータを組み合わせ、糖尿病や心血管疾患などを予防するための行動変容プログラムを作成します。
リコンタクトパネルを用いた臨床試験
研究参加の同意を得たデータベースの参加者を通じて、臨床研究を両社で行い、被験者の募集やデータ収集を共同で進める予定です。
3. 今後の取り組み
両社の協業により、さまざまな企業へのデータ活用サービスを推進し、実社会における課題解決を目指します。ここでは医薬品分野やヘルスケア分野での応用が考えられています。
具体的には、新薬の研究開発における新たなアプローチの創出や、投薬量の適正化、さらには健康に寄与するアプリの開発などが挙げられます。また、食品分野では個人ごとに最適な食習慣を指導するサービスも期待されています。両社はアカデミアとの連携やバイオバンクとの協力も視野に入れ、社会的経済的価値の高いサービスの提供を目指します。
4. 各社について
株式会社東芝
東芝は、「超早期発見」と「個別化治療」という二つの観点から精密医療を推進しています。個々に最適な医療の提供を目指す中で、デジタル技術を駆使した取り組みを展開しており、各個人のQOLを向上させることを目指しています。
株式会社DeNAライフサイエンス
DeNAは、個人向け遺伝子検査サービス「MYCODE」を提供し、約12万人の会員を有しています。ゲームやスポーツ事業で培ったサービス運営ノウハウを生かし、人々の健康寿命の延伸を目指しています。
まとめ
東芝とDeNAライフサイエンスの協業は、ヘルスデータを有効活用し、医療や健康分野で新たな可能性を引き出す取り組みとして注目されています。今後の進展に期待が高まります。
会社情報
- 会社名
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株式会社DeNAライフサイエンス
- 住所
- 東京都渋谷区渋谷2-24-12渋谷スクランブルスクエア
- 電話番号
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