TOPPANの新同時通訳
2025-04-14 11:05:21

TOPPANの新システム「LiveTra™」が画期的な同時通訳を実現

TOPPANが改革するプレゼンテーションの風景



TOPPAN株式会社が、2025年4月14日から自動同時通訳システム「LiveTra™」の提供を開始することを発表しました。この革新的なシステムは、会議やセミナーといった多言語環境で、話者の言葉をリアルタイムで翻訳し、スクリーンやディスプレイにタイムラグなく表示します。

「LiveTra™」は、来たる大阪・関西万博におけるセミナーやシンポジウムでの利活用を目的に開発されました。このシステムは、AI技術を駆使し、話者の発言を自動的に同時通訳することで、高速かつ精度の高い翻訳を実現します。さらに、さまざまな投影機器に対応しており、ユーザーのニーズに応じた最適な字幕表示が可能です。

開発の背景



TOPPANは、2020年から総務省の委託で多言語翻訳技術の研究開発を進めており、その成果を元に「LiveTra™」は製品化されました。これまで、エレクトロニクス製造の国際展示会「SEMICON Japan 2023」や、「Japan MICE EXPO 2024」で実証実験を重ねており、より高精度な翻訳技術を確立しています。この自動同時通訳技術は、すでに商談や会議など、ビジネスシーンでも効果的に使用されています。

「LiveTra™」は、基本的に音声ではなく表示に特化しているため、多くの人に情報を伝える場合に最適です。特に、1対多数のプレゼンテーションにおいて、その力を発揮します。

「LiveTra™」の主な特徴



1. 高精度な自動同時通訳技術
従来の方式では発言の区切りを人手で行うことが多かったですが、「LiveTra™」は自動で翻訳単位を区切り、迅速な訳出を可能にしています。日本語を含む最大6言語に対応する点も大きな特徴です。

2. スタンドアローン方式の採用
インターネット接続が不要で、1台の端末で完結させることが可能です。そのため、通信が不安定な場所でも安定して利用でき、秘匿性が求められるシチュエーションでも安心して使用できます。

3. 多様な表示に対応
フォントサイズや行間、表示形式など、利用シーンに応じてカスタマイズ可能な表示機能を持っています。これにより、聴衆のニーズに合わせた最適な翻訳を提供します。

4. 通訳編集機能
発言中に自動で訳出された内容を編集できる機能が搭載されており、不測の事態に備えることが可能です。これにより、翻訳の質を向上させることができます。

今後の展開



TOPPANは、今後も「LiveTra™」を通じて、自動同時通訳技術の機能向上に注力していく予定です。特に、観光客対応や外国人とのコミュニケーションの機会が求められる場面での活躍が期待されています。多言語サービス全体で、2029年までに約10億円の売り上げを目指しています。

まとめ



「LiveTra™」は、プレゼンテーションやビジネス会議において、従来の通訳方式を大きく変革し、効率的かつスムーズなコミュニケーションを実現するための重要なツールです。今後の普及が待たれる中、多言語対応による新たな可能性を秘めた「LiveTra™」の登場に期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
TOPPANホールディングス株式会社
住所
東京都文京区水道1-3-3
電話番号

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