JCBとビリングシステム、法人向けサービスでの新たな業務提携
株式会社ジェーシービー(JCB)とビリングシステム株式会社は、企業向けの決済ソリューションを強化するために業務提携を結びました。この提携により、両社は「Cashmap」に新たに「PayB for Business」の支払い機能を追加し、2026年3月から法人向けサービスを展開します。
「Cashmap」とは?
JCBが提供する「Cashmap」は、中小企業や個人事業主に向けた資金管理プラットフォームです。これにより、ユーザーは入出金状況を一元管理でき、未来のキャッシュフローをシミュレーションし、改善するための様々なサービスに接続できるのです。新機能の追加により、今まで以上に便利で効率的な資金管理が可能になることでしょう。
具体的には、「Cashmap」でQRコードやバーコードを読み取ることで、税金や公共料金の支払いが簡単に行えるようになります。従来の銀行窓口に行く必要がなくなり、好きなタイミングで処理ができるため、時間の節約にもつながります。また、複数の納付書を同時に処理できる機能も搭載しています。
業務提携の目的
この業務提携は、法人向けの決済業務における効率化を図ることを目的としています。金融機関では、年間2億件以上の納付書が処理されており、その多くが窓口での対応を必要としています。特に法人の場合、窓口での納付が6割以上を占め、これにかかるコストや手間が大きな課題として挙げられています。
ビリングシステムは、「PayB for Business」を通じて、このような問題を解決するために法人向けの展開を進めています。これにより、金融機関の負荷軽減を図り、より効率的なサービスを提供することが期待されています。
JCBも、中小企業や個人事業主が抱える資金管理の課題を解決するための手段として「Cashmap」を提案しており、債権者銀行との連携を強化することで、さらなるサービスの向上に努めています。
今後の展開
今後、JCBとビリングシステムは提携による新サービスだけでなく、他の分野においても双方の強みを活かしてさらなる協議を進めていく予定です。中小企業や個人事業主、金融機関のニーズに応じたサービス提供を通じて、成長を支援していく方針です。
この提携により、ビリングシステムの業績への影響は軽微であるとされていますが、法人向け事業のサービス全体の質の向上が期待されています。JCBとビリングシステムのリーダーシップのもと、今後の順調なサービス展開を見守りたいものです。
会社情報
本社:東京都港区南青山5-1-22青山ライズスクエア
設立年:1961年
公式サイト
本社:東京都千代田区内幸町1-2-2日比谷ダイビル
設立年:2000年
公式サイト
この提携を通じて、業務のデジタルトランスフォーメーションが進むことで、さらなる効率化が図られることを期待しています。